2008/03/22

バンテージ・ポイント

映画バンテージ・ポイント観てきました。

スペイン、サラマンカで開催されるテロ撲滅の国際サミットに出席するアメリカ大統領が、大観衆を前に挨拶をしようとした瞬間に何者かに狙撃されてしまいます。パニック状態に陥った広場で更なる惨事。狙撃の瞬間を目撃した、職業も国籍も性別も異なる8人の、それぞれの視点から真実を暴いてゆくという内容です。

そんなわけで、こちらはその8人の視点から8回も大統領暗殺時前後の映像を見る事になります。で、回を重ねるうちに、ふむふむなるほど…と分かってくるわけですな。と言っても、単純明快、とても分かりやすく作られた映画なので、頭は全く使いません。どちらかというと映画というよりアメリカのテレビドラマを見ている感じに近いかも。時間も短いし(90分)。

ま、気分転換には丁度いい映画なんじゃないかな。面白いと思ったのは、大統領役のウイリアム・ハート。結局暗殺されたのは、大統領の影武者なんですけどね。その影武者の映像を見て「私に似てないじゃないか」的なことを大統領が言うんです。ウイリアム・ハートは大統領と影武者の二役をこなしているのですが、それが本当に「よく似てるけど別人なんじゃ?」って感じの、超微妙な演じ分けっぷりがすごいなと思いました。

あと、デニス・クエイドを久しぶりにスクリーンで見たけど…年取ったねー。人に歴史有り。インナースペースでの競演をきっかけにメグ・ライアンと結婚したんだよねこの人。薬物依存がひどく、それを献身的に支えた妻として、メグ・ライアンの人気は一気に上昇し、ラブコメの女王なんて時代もあったっけか。いつも明るくあっけらかんとした役が多いものの、実は大変な役作りをしていて、彼女の台本は演技に関するメモが細かい字でビッシリと書かれているなんて聞きましたが。

しかし、プルーフ・オブ・ライフで競演したラッセル・クロウとの不倫発覚後は人気急降下。離婚後、夫のデニス・クエイドの明るい話題はぼちぼち耳に入るものの、メグ・ライアンの名はあまり聞かなくなったなー。デブラ・ウィンガーを探してでは、あの人は今っぽい雰囲気で出てたし。女優ってイメージなのかな。実力・技量で直球勝負できるチャンスは、女優より男優の方がはるかに多いような気がする。実際「今、一番ギャラの高い女優」なんて言われているのに限って、人気や話題性はあっても演技力はかなり怪しかったりするし…。

と、何故かメグ・ライアンの女優生命について思いを馳せつつ映画を見ていたわけですが、上映中そんなこと考えながらでも充分ついていけるほど分かりやすく、誰でも楽しめる内容でした。

インナースペース←インナースペース。
現代版ミクロの決死圏?そんなたいした映画じゃないよね感漂いまくりですが、製作はスピルバーグ、監督はジョー・ダンテと意外にもビッグネームが名を連ねてたりするわけだ。ヒューマン・スモール計画実現のため、人間を乗せた探査機をミクロの小ささにして、兎の体内に注入するという大実験をするはずが、何故か近くにいた人間に注入。人間の体内に人間が入り込んでしまったためのトラブルをコメディタッチで描いた作品です。

随分以前に見たので細かい内容まで覚えていないのですが、意外と面白いじゃん!と思ったのを覚えています。主演のデニス・クエイド&メグ・ライアンより、マーティン・ショートが良かったんだよね。

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