2008/04/12

つぐない

本日は映画つぐない観てきました。

1935年、第二次戦争前のイギリス。政府官僚の次女で小説家を目指す13歳のブライオニーは、大学を卒業したばかりの姉セシーリア(キーラ・ナイトレイ)と使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)の関係に嫉妬し、ある事件で嘘の証言をしてしまう。その嘘によりロビーは無実の罪を着せられ刑務所送りに。少女ゆえの潔癖さが生んだ小さな嘘と戦争が重なり、その罪の重さに気づいた時には、2度と取り返しのつかない状況になっていました。

贖罪 上巻 (1) (新潮文庫 マ 28-3) 日本でも人気のあるイギリス人小説家、イアン・マキューアンの、これまた人気の小説「贖罪」を映画化した作品です。原作読んでいない、てか、この作家の小説は実は一冊も読んでないのです。でもこの映画観たら俄然読みたくなった。ストーリーも良いのですが、映画自体ものすごく面白い。少女が部屋の中を早足で歩く所とかタイプライターの音とか何かが必ず起こるであろうと予測させる不気味な音楽とか、なにしろ細部まで演出がやたら上手で、観た瞬間に惹き込まれてしまいます。今のとこ、今年観た映画の中じゃこれが1番かな。ってまだ4月だけど。

ラストキング・オブ・スコットランドの時は全く気づかなかったのですが、使用人の息子ながら将来有望な若者ロビーを演じたのははナルニア国物語のタムナスさん! 今回は気づいたよー。この人立て続けにいい映画に出てるような気がするけど、ナルニア次回作には出ないのかな? あと、この映画を思い出す時に真っ先に頭に浮かぶであろう、プライオニー少女時代役のシアーシャ・ローナンが素晴らしかったです。少女特有の残酷さと悪魔性、利発でありながら幼さを感じさせるバランスの悪さを全身から醸し出していて、演技というかこの子自身?と思う程はまってました。

しかし、つぐなうチャンスさえ戦争に奪われ、なにをもって贖罪というのか。後から後からしみじみと、色んなことを考えさせられる映画でした。

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