2008/09/13

パコと魔法の絵本

本日は映画パコと魔法の絵本見てきました。


患者も医者も変人ばかりの奇妙な病院に入院している少女パコ。彼女は交通事故で両親を失い、自らも1日しか記憶が残らないという後遺症をもちながら、その事実にすら気づかずに健気に暮らしていました。無垢な少女の姿を見て、自分の人生を見つめ直した嫌われ者のワガママ大富豪・大貫(役所広司)の提案で、病院内の大人たちが一丸となり、パコの愛読する絵本を上演することになります。

下妻物語嫌われ松子の一生と中島哲也監督映画を見てですね、こりゃ間違いないでしょ!と勝手に信頼していた私ですら、パコと魔法の絵本の予告編見たときにゃ、その映像の奇天烈っぶりに、こりゃやっちまったんじゃねーの?という気持ちに。そんなわけで正直、若干の不安を抱きつつの鑑賞でしたが、超・超・超面白かったよ! やっぱこの監督すごい! 少しでも疑った愚かな私を許して! と、最後の方は涙を流し許しを請う気持ちで見てしまいました。ほんと、今年はもうこれでいいでしょ邦画は。ベスト1でしょどう考えても。

と、興奮冷めやらぬ状態ですが、今、2時間強という長さか?冒頭の疾走感そのままでぶっちぎる映画を撮れる日本人監督は、私が知る限り中島監督しかいません。1時間ドラマじゃ楽勝の宮藤官九郎ですら、映画だとちょっと緩む。もはやそれがセオリーなの?と思っちゃうくらい、みんなどこかで緩んだり空回りしてしまうのに、これだけ完全にやり切っちゃう人がいると、逆に苦情が来るんじゃないのか?と心配になったりします。一本作るのにどれだけ時間かけてるんだろう。

ガマ王子対ザリガニ魔人-パコと魔法の絵本 後で知ったのですが、これ、もともと戯曲で舞台作品としても有名なんだとか。舞台作品の映画化って、大体が「別にこれ映画にしなくてもいいんじゃ…」って感じなんですが、本作は完璧に映画になってました。スクリーンの端から端まで一瞬たりとも抜かりなし。小ネタも満載で、一度見ただけじゃ絶対に気づいてないとこ沢山あると思う。

←パコが読んでいた本がこれ。パコ役のアヤカ・ウィルソンが可愛いんだまた。お母さんが日本人、お父さんが金田陣(どうなのこの変換…)もといカナダ人だそうですよ。

ところで、ゲロゲ〜ロというカエルの鳴き声は青空球児さん発祥なんでしょうか。カエルの鳴き声と言ったらゲロゲ〜ロ、戦隊ヒーローの黄色と言ったらカレー好きってくらい定着してるよね。

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