2009/02/18

男はつらいよ

たいしてめでたくもないけど本日は私の誕生日。ということで、午前中は仕事をしないで、男はつらいよを2本鑑賞。って、ささやかだなおい。ささやか過ぎて涙が出そうだよ!

もう8年前くらい? 以前の仕事を辞める際、時間が出来たらやりたいことリストを作成。こち亀、江戸川乱歩の少年探偵シリーズ、レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウのシリーズを全部読むのと、007を全部見るとか書いてあって、どうやら当時の私は大作を制覇したいと思っていたらしい。しかし殆ど実現しないまま現在に至っている次第です。

そんな中、なぜか制覇したのは男はつらいよと、刑事コロンボ。テレビで放送していたヒッチコック劇場も全部見た。どれも面白いんですけど、江戸っ子ファミリーの中で育ったからか、やっぱ男はつらいよにはまりました。面白すぎるよ寅さん!

第1作 男はつらいよ なにしろ言葉遣いが懐かしい。私の世代になると「し」と「ひ」の区別がつかない人ってあまりいないけど、それってやっぱりテレビとかの影響なんでしょうかね。私と同じく江戸っ子ファミリーに育った友人に、若干しとひの区別が怪しいのが一人いるけど。うちの父なんて、ベタベタの江戸っ子のくせに名前が「ひろし」という無謀っぷり。祖父母や親戚には一年中「しろし」とか「しろひ」とか呼ばれてました。私も普通に「しろみ」と呼ばれてたけどさ。でも「行ってくるから」を「行ってくっから」とか、そうゆう言葉は今でも普通に使ってるなー。それ方言だったんだね…知らんかった。マジ?っていうのも江戸弁なんだよね。あと縁起の悪い事を見聞きした時「つるかめつるかめ」と言います。おはらいみたいな意味なんじゃないかな。

寅さんシリーズも48作とかなり多いのですが、幸い付近の2軒の図書館に2/3くらいは置いてあるんでそれを借りて、それ以外はレンタル屋さんで調達してと。全部見たんだけど順番がバラバラで、おばちゃんやタコ社長が老けたり若返ったり。いつか1から順番に見てみたいよ…と思いつつ、また順不同で見てるんだけど。

作品に出てくる歴代マドンナの中で、どう考えても一番好きなのはリリーさん(浅丘ルリ子)。八千草薫も可愛かった。あと妹のさくら(倍賞千恵子)! シリーズ通して、さくらが可愛くて可愛くてしょーがない。さくらで何度泣いたことか。シリーズ終盤、渥美清の体調がよくなかったのか、かなりの勢いで比重が寅さんから満男(吉岡秀隆)にシフトしちゃうんだけど、それはそれで面白いんですよ。このまま満男が寅さんになるのかなーと思わせつつ、泉ちゃん(後藤久美子)と結婚しちゃうんだけど。それにしても吉岡君は北の国からといい寅さんといい、幼少時代からその成長っぷりを逐一世間に公開されて、グレる暇もなかっただろうよ。

午後から久々にcafe couwaまで。昨年の秋に開店以来、割と頻繁に通っていたのですが、何故か年が変わってから一度も行っていなかったんですよ。久々に行ったら混んでたよ! いつからこんな人気店に? この辺人もそんな歩いてないのに。でも、人が多くてもなんか落ち着く。お店の人の感じがいいんだよねここ。何頼んでも美味しいし。メニューの傍らの、野菜も鶏も朝穫りという文を読み、え?鶏も?とちょっとウケた。縁日で飼ったヒヨコが鶏になり、可愛がっていたのにある日となりのおじさんが捌いていたのを思い出して、心の中でドナドナを歌いながら帰宅しました。何かを食べるってそうゆう事なんだよな。

あれ? 今日は友達にもらった電話から、ロアルド・ダールの話題になる予定だったのに、なんで寅さん? まいっか。ロアルド・ダールはまた明日だ。

0 件のコメント: