2009/02/07

ハリーとトントとYoung @ Heart

昨日深夜に放送、録画しといたハリーとトント、見てみました。

随分以前にビデオで見た覚えがあるのですが、いつ頃からかレンタル屋さんから姿を消してしまいDVD化される気配もなし。見られないと思うと尚更見たくなるのが人情ってもん。NHKで放送されると知った時にゃ、歓喜のあまりスキップしながらリビング3週しちゃいましたとも。

でね。今、これ書くのに画像がほしいなーと思って、在庫なし表示されるの承知で検索したら、なんと5月にDVD化ですと! やったーー! 録画しといた「アナログ」文字入りの映像を永久保存版としてディスクに録画しておこうと思ってたけど、これ買う! 予約した!

ハリーとトント [DVD]
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で、この映画ですが。ニューヨークのマンハッタンで、茶トラの愛猫トントと暮らしていた72歳のハリー。区画整理のためアパートから強制的に立ち退きを迫られ、仕方なく長男の家に引っ越すものの、長男の妻に気兼ねをし、シカゴに暮らす長女の家を訪ねることに。シカゴでは長女から一緒に暮らそうと提案されるものの、それを断りアリゾナからラスベガスを経由し、ロスアンゼルスに暮らす次男の元へと旅を続ける、老人と猫のロードムービーです。

いやぁ本当に、しみじみと良い映画です。トントと旅をすることで、飛行機にもバスにも乗れず。そのおかげで色んな人との出会い・別れを繰り返すのですが、それが72歳の老人というところで、普通のロードムービーとは意味が全く違ってくる。以前見たときは、高齢化社会なんて言葉も聞かない時代だったけど、改めて今見るとまた別の意味で感動できる映画でした。

元大学教授だけあってハリーは知的で、その分だけ気難しさもあるのですが、それを自覚し人との距離を上手に保つことのできる謙虚さと、何事も公平に受け入れる寛容さをもつ老人で。一見、都会の隅に追いやられた孤独な老人に見えるけれど、孤独との付き合い方を知っている、私もこうゆう年寄りになりたいと思いました。

老人をテーマとした映画では、昨年見たYoung@Heartも最高でした。



アメリカで実際に活動を続ける、平均年齢80歳のロックコーラス隊のドキュメンタリー映画です。この映画はすごかった!! 80歳のお年寄りが歌うパンクは本気でアナーキー、そこらのパンクバンドなんて話にならないくらい、ぶっ飛びまくってます。ラモーンズ、クラッシュ、デビッド・ボウイやコールドプレイからジェームズ・ブラウンまで、何を歌ってもオリジナルとは意味が全く違って聞こえるのがこのコーラス隊のすごいところ。なんだかわからない感動で、映画冒頭から涙流しっぱなしでしたよもう。

実際、撮影中にもメンバーの2名が亡くなり、撮影から映画化される間にも亡くなった人がいるみたい。80歳超という年齢を考えたら別に珍しいことでもないけれど、その年齢でこれだけパワフルに活動できるという事実。見ているこちらが元気になります。

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