2010/03/05

Bad Lieutenant

映画バッドルーテナンド、28日の日曜日に見てきました。2月は日にちも少ないしオリンピックもあるし、それでも仕事のボリュームはいつも通りだし(当たり前)、先日書いたDr.パルナサスとインビクタスの2本で終わりかなと思っていたのですが。金曜日の夕刊の新聞に広告に久々のヘルツォーク作品、しかも何故か普段はファミリー向けの映画メインの近所のシネコンでかかるのを知り、いそいそと足を運びました。いやー早めに見といて良かった。公開2日目だというのに、私以外2人しか入っていなかったよ! ビックリ!



ハリケーン・カトリーナ襲来直後のニューオーリンズで巡査部長を務めるテレンス(ニコラス・ケイジ)は、逃げ遅れた囚人を救出した功績を称えられ、警部補へと昇進。 しかし彼は、一方で愛人の高級娼婦フランキー(エヴァ・メンデス)とともにドラッグやアメフト賭博に溺れ、犯人から押収した麻薬にまで手を出す薬物依存だった。 昇進から1年後、テレンスは巨大麻薬組織による不法移民一家惨殺事件を担当することに。その事件の重要参考人の少年を24時間体制で警護することになったが、フランキーのトラブルと自身の問題により事態は思わぬ展開へ…。(公式サイトより)

バイオレンスでハードボイルド。しかしどこか抜けていて笑える映画です。実際この映画、超・超・超おもしろかった。今年No.1かもってまだ3月だけど。まだ映画6本しか見てないけど。しかし年内にこれ以上面白い映画が見られるかどうか。そこまで思ってしまうほど、素晴らしく気に入りました。

堪え難い腰痛の痛み止め薬から薬物依存へ。違法か合法かは別として、マイケル・ジャクソソンやテレビドラマのDr.ハウスもそうだったけど、結構深刻な問題なんじゃないかな。生と死が裏表と言われるように、ラッキーの隣には必ずアンラッキーが潜んでいる。誰にも公平に時間は過ぎるし、生きている限り人生は続くのだ。ものすごく複雑な問題なんだろうけど、ビックリするほど簡単なことかもねと、見ながら色んな気持ちになれる、映画らしい映画でした。

“赤ちゃん泥棒しかし久しぶりによいニコラス・ケイジを見た気分。やればできる子なんだよニコラス君は。歩き方から喋り方、何から何まですべてが悪徳警部補そのもので、つくづく上手な役者なんだなと思います。

この映画を見るまでは、私の中でケイジと言えば←赤ちゃん泥棒、そしてバーディのイメージが圧倒的に強く、どちらも甲乙付けがたいほど好きな映画ですが、いい加減古いよね。その後何本かのアート系作品には出ているものの、よくわからないアクション映画などの出演も多く、以前のよいニコラス君イメージがすっかり失せつつある今日この頃でしたが、これ見て復活。ヘルツォーク監督、次回作も面白そうなんだけど、日本で公開してくれるかな。

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