2010/05/15

猫とくらす

猫とくらす レビューも説明文も殆どなく、どんな本やらさっぱりわからないけど、どうにも気になる「猫とくらす」という名の本。迷いつつ他の本と一緒に購入したものが、昨日届きました。

気になる内容は、猫好きな方々の文章や写真の投稿で構成されたものでした。分厚くて読み応え満点。そして本当に面白い。私は普通の人が自分の言葉で語る文章が大好きなので、この一冊はまさにツボ。これでもか!ってくらいの写真と文章で、編集した方々の猫好き度がひしひしと伝わってきます。帯によるとシーバのサイトに寄せられた投稿で作られた本のようです。一気に読まずに毎日少しずつ読もう。

ちなみに一緒に購入したのは3月のライオン(4)グーグーだって猫である(5)。どちらも漫画ですが、猫と将棋というまさにタイムリーな組み合わせ。なんか今日はいろんなところで加藤棋士見たなー。

文字だけでそのニュースを目にした時には、いまひとつよく解らなかったのですが。ちゃんと話を聞くと、餌を与えている猫たちには不妊・去勢手術もして、ピーク時には18匹いた猫が現在は4匹になったとのこと。すごいなそれ。個人でよくやったよねーと感心するのと同時に、個人だから面倒なことになったのか?という気も。ここまで話が大きくなったのは、近隣の方々とのコミュニケーション不足が一番の原因のような気が。似たような活動をしている坂崎幸之助のチームには、苦情を寄せる人を上手に納得させる係の人もいると聞いたし。これ以上野良猫を増やさないようにと、せっかく一代限りの命を全うさせようと頑張っていたのに、この報道をきっかけに、またどっかのバカが加藤棋士宅近くに猫を置いていったりしなけりゃいいけど。

今回のグーグーにも、大島弓子が地域の環境課(?)から苦情を言われる場面があったけれど、もともと町や地域で解決すべき問題じゃん。おめーらが怠慢だから、みんなが苦労してるんだよ!という気がしました。加藤棋士の近隣の方も加藤さんより町を訴えた方がいいのでは? 野良猫は人の責任。野生動物じゃないんだから。

テレビでは加藤棋士がいかにも迷惑な人みたいに報道されていたけれど、加藤さんが餌あげて手術させたから4匹まで減らせたんだよね。加藤さん自身も「野良猫が無制限・無秩序に増えることの防止が目的で、地域猫の適正管理という見地から行政とも相談しており何ら違法性はない」と言っていたし。逆に放置していたら、ゴミ箱漁ったりたくさん子供産んだりで、今より多くの野良達がさまよっていたんじゃないでしょうか。大体さー突然餌やり禁止なんて言われて実行したとしても何の解決にもならないじゃん。あーでも自分の敷地内で餌あげていたのなら、トイレは用意した方がいいのかな。

昨日(日付変わっちゃったから一昨日か)の朝日新聞夕刊に掲載されていた雨宮処凛&猫ズの記事を転載します。

「ぱぴちゃん(猫の名)を拾ったのは2004年の夏。家の近くでずっと助けてと叫んでいるみたいな鳴き声が聞こえていて、3日目にようやく発見しました。片手にのるくらいの生後間もない子猫でした。おなかがすいていたみたいで、与えた猫缶を震えながらガツガツと食べていた。一度家に入れたら、もう外に出すわけにはいきませんでした。

 その頃、私はリストカットの取材を続けていました。「生きる意味」の悩み。生きていても迷惑じゃないか、役に立てないから死んだほうがいいんじゃないか。そんな声をたくさん耳にして、私自身の精神状態が厳しくなることもあった。そんなとき、子猫に救われましたね。

 ぱぴちゃんは家中のカーテンを破りまくり、パソコンにのって3日がかりの原稿を全部消したり、靴にオシッコをかけたり、やっていることは迷惑そのもの。何の役にも立たないけれど、そんな自分が生きていることに何の疑問ももたない。ものすごい生命力で全身から生きる喜びを発している。人と自分を比べて勝手に落ち込んだりもしない。「無条件の生存の肯定」。人間が言葉に発する前に子猫が実践していました。

 もう1匹いたら寂しくないだろうな。猫がじゃれ合っている姿を見たら「萌え」るだろうな、と思ってつくし(猫の名)を飼いました。しつけはまったくしてません。私は猫たちのしもべのようなもので、何をしても怒ることはないですね。ある支援団体の炊き出しにホームレス状態のカップルがいて、2人がケージで猫を連れているのを見て、衝撃を受けました。気持ちがすっごくわかったからです。もしホームレスになっても、この2匹は手放せない、絶対に連れ歩くだろうと思います。」(ここまで転載)

記事に添えられている写真、雨宮さんが抱えているぱぴちゃん&つくしの可愛いこと。あの写真見ただけで、どれだけ大事にされているのかがわかります。ところで私は今の今まで生きる意味というのを考えたことがありません。意味なんてなくても生きちゃってるし。

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