not simple & 大阪ハムレット
仕事の合間に読もうと思っていたのに、面白くって一気読みしてしまった2冊。
オノナツメ著/not simple
どこまでも不幸な男の最期から一気に時間が遡り、そこに至るまでの物語です。どうしようもなく悲惨な人生なのに、何故か温かみを感じるのは、彼が他人を重んじ、小さなぬくもりを大切にする気持があるからかな。
客観的な視点からシンプルなイラストで物語が淡々と描かれているので、どんより落ち込んでしまいそうな重い話もスイスイ読み進められました。この本で初めて作者を知ったのですが、絵やセリフの総てに無駄がない、いきなりこんな完璧な一冊を読んでしまうと興味が沸いてしまいます。
森下裕美著/大阪ハムレット(1)
大阪を舞台に、普通の人達の日常を描いた短編集。そうそう、当たり前の日々の中にも色んな出来事があるし、それぞれみんな心に何を感じて生きているんだよね。と、わかっているはずなのに忘れてしまいがちな気持をガッツリ思い出させてくれます。ここに描かれている、普通の人達のちょっとした思いやりに感動し、一冊読み終えるまでに3〜4回くらい涙が出ました。
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