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2021/09/20

思想を維持する精神は、狂気でなければならない。

朝の空気はひんやりして気持ちいいけれど、日差しが強い。
季節が変わり、部屋の奥まで日が届くようになったおかげで暑い。強い日差しがそのまま差し込まれる本日である。

季節的なことなのか、睡眠時間があっちこっち行っちゃって規則正しく休めなくて。
規則正しい生活を続けるのは本当に大変だよね。今日こそは早く寝よう。

ネトフリで視聴し続けたサバイバー宿命の大統領。完走しました! 昨日の話だが、全部見たわ。
一度打ち切られ、ネトフリでとってつけたような第3シーズンが10話。もうちょっと広げられるところもキュッと終わらせちゃっていた。

結構面白かったと思うけれど、人気なかったのかなー。

主役のキーファー・サザーランド、たまたまですが先日デビュー作を見たところでした。

ニール・サイモンのキャッシュマン(映画)。お父さんのドナルド・サザーランドが出ていたから?抱き合わせ?って感じのちらっと出演。って言ってるけど、正直どこに出てきたのかわからなかった。映画はいかにもニール・サイモンって感じで面白かった。

この写真の中に、何か重大な秘密が??


iPhoneのアルバム見ていると、たまになんでこれ撮ったんだっけ?という意味不明写真が出てきます。
あまりに意味不明で、実は忘れているだけで重要な何かだったのかも。。。と思ってまた削除せずにいるから、多分永遠に意味不明。

2021/07/03

ただ詩のみが、常に真理へと到る道

深夜からの大雨は午前中には上がり、日が射したり射さなかったり。
なんかはっきりしないけれど、洗濯物は外に干せそうとベランダで空を見上げながら、なぜか突然、

「穴があったら入りたい」

という言葉が浮かびました。

いや多分、突然じゃあない。何かつらつらと考えつつ、誰かの言葉として思い浮かべたのかと思う。私自身があまり使う言葉ではないから。

で、その穴ってどんな穴なんだろう。と考えてしまったわけですよ。

人間が入れるサイズの穴となると、地面にあいた落とし穴的なものを想像してしまう。
洞穴というのもあるな。あれも地面に空いた穴になるのかな?下向きに入るわけではなく、横向きになるけれど。

まあどちらにしても、泥とかつきそうだよね。汚れそうだよね。あまり入りたくないよね。

例えばコンクリート打ちっぱなしの壁で囲まれているとか、壁が板張りになっているとか。それならいいかも。多少狭くても、そこに住むわけじゃないし。

住むわけじゃあないけど、きっつきつなのもしんどいなー。多少の余裕は欲しい。
一人がけソファが置けるくらいでいいか。ソファ置けば座っていられるし。

流石にテレビ置くのは無理だよなー。少し距離ないと、目が悪くなりそう。

というとこまで考えて、あれ?ってなりました。それ考えてどうするよ。

まあいいか。そんなわけで、穴があったら入りたい私の穴は、狭いながらも香りのいい板張りの壁に一人がけソファが置いてある快適空間になりました。

昨日に続き、本日はイコライザー2を観ました。ネトフリで5日まで配信していた。

イコライザーは数回見ているのですが、2が存在することすら知らなかったので、配信しているうちに見られてよかった。

それにしても、この程度のことでラッキーと思える自分のおめでたさはありがたい。このご時世、いちいちネガティブに考えてもな。

イコライザーを初めて見たのはwowowで。クロエ・グレース・モレッツ目当てでしたが、デンゼル・ワシントンがでている映画は外さないというか、好きなジャンルではなくても楽しめるものが多いので、迷わず視聴しましたよ。

イコライザー2も面白かった。続編作らないかな。



写真のカフェ、場所は覚えているけれど店名を忘れてしまった。
しばらく行っていないが、まだあるのだろうか。

2021/07/02

永遠とはほんの一瞬だけど、ジョークには十分な長さ

湿度が高いからか、なんかすっきりしない一日。
午前中はかなりの勢いで雨が降り続き、涼しく過ごしやすいような気もしたのだが、湿度計は72%。だからかな。空気が重い感じ。

スッキリしないから、久しぶりにデンゼル・ワシントン主演のイコライザーを見ました。
ホームセンターのランボー。スッキリするわ。続編があるの初めて知った。

原田マハのリボルバー読了。
今日のタイトルはヘッセさんで、本日がお誕生日だったはず。

2018/01/14

心は頭より賢い



ほとんど室内で過ごしていましたが、ちょっと外に出た時の寒さにびっくり。

タイトルは昨日見た「マッドプロフェッサー 悪の境界線」という映画の中で出てきた言葉。ちょっとねぇ邦題から受ける印象とは違う内容でしたよ。

教授から「卒業するための単位が欲しければ自分を殺せ」と依頼された男子大学生とその友達が、いろんなトラブルに巻き込まれるストーリー。若干コメディっぽいところもあったりします。

スペインの映画なのですが、一番前のめりになったのが壁墓地の場面。スペインって壁墓地なんだ?しかも壁が高いから、一番上なんて背が高くても届かなそう。撮影はアンダルシア地方らしいけど。

映画自体は、翌日には見たことすら忘れていそうなんだけど、「生命力は伝染する」とか、ちょいちょい気になる言葉が出てきます。

ちなみに原題はAsesinos inocentesで、それもちょっと違うような気がする。

2018/01/11

アスファルト

今日見た「アスファルト」というフランス映画が面白かったです。

故障しがちなアパートのエレベーターの修理について、住民たちの話し合いから映画は始まります。
二階に住む一人の住人が、自分はエレベーターを使用しないからという理由で修理代の支払いを拒否。その代わり絶対にエレベーターには乗らないよう言い渡されます。

しかし彼は車椅子の生活に。その話の流れで進むのかなと思ったら、そうでもない。住民たち、意外な珍客との交流など。淡々と描かれていていかにもフランス映画らしいユニークな作品。

最後の方で「団地」という日本映画を思い出しました。何が似ているってわけじゃないんだけど。



最近こうゆう雲よく見るけど、寒いから?なんて名前なんだろう。

2016/01/22

おやすみなさいを言いたくて

朝の情報番組で、お天気の依田さんが「大寒生まれの卵を食べるとその一年はお小遣いに困らない」って言ってたのをメモ。21日生まれの卵探さないと!

平均して1日2〜3本くらい録画した映画を見ていましたが、今年から1〜2本くらいに。仕事量にムラがあるので、全然見られない日もあれば、3本以上見られる日もあります。

大体wowowの番組表見ながら適当に録画、実際にそれを見る頃にはどんな映画か覚えちゃいない。タイトルのみで判断するので、内容が予想できるのもあれば全然できないのもある。そんなわけで、今年は新年からホラーばかり見ていました。

たまには心温まるハートウォーミングな映画が見たいよ!と思って「おやすみなさいを言いたくて」を選択。どうよ。タイトルからしてほのぼのしてそうじゃん。たとえつまらなくても!ホラーじゃあないよね??

と思って見始めたのですが、冒頭から不穏な雰囲気。砂漠みたいな場所で何かの儀式的なもの→体に爆弾巻きつけ自爆テロという流れで、これだったらまだホラーの方がいいよ!と思いつつも最後まで鑑賞しました。家族の話なのですが、母親(ジュリエット・ビノシュ)の職業が戦場カメラマンということでこの展開。正直、求めていたものと違いすぎ。ほのぼの度ゼロですわ。



(ざっくり解説)
世界各地を飛び回る女性報道写真家のひたむきな生きざまを描き、2013年モントリオール世界映画祭審査員特別賞など数々の賞を受賞した人間ドラマ。監督 は、報道カメラマン出身で『卵の番人』の撮影を務めたエリック・ポッペ。信念を持って戦場カメラマンの仕事に打ち込むも、愛する家族と危険を伴う仕事との 間で揺れ動くヒロインを、オスカー女優ジュリエット・ビノシュが熱演する。また人気ロックバンドU2のドラマー、ラリー・マレン・Jrが出演しているのに も注目。(シネマトゥデイより)

想像していたものとはえらく違いましたが、初めて知ること、考えさせられることのある映画でした。宇宙飛行士だった山崎直子さんが離婚した時にも思ったけれど、男女が逆ならこうはならないんじゃないかなーって気もする。

そんなわけで、映画は安易にタイトルだけで判断できないよってことですな。今までで一番それ感じたのは「宇宙人王さんとの遭遇」。てっきり宇宙人との異種交流をユニークに描いた香港あたりのコメディー映画と思ってみたら、舞台はイタリア。しかもネタバレしちゃうと超バッドエンド。ブラックユーモア?と考えればある意味笑えますが、求めていたものと遠すぎました。



2012/11/15

1115

時間の感覚って本当に不思議。今年の9月はとてもつもなくしんどい1ヶ月で、ようやく当時の悪夢も見なくなり、平穏が戻りつつあるのですが、今、その時の事を思い出そうとすると、ものすごく以前の事に感じる。まだ二月も経っていないのに。

その一方で、もう11月も半ばだよ!あっと言う間に正月になっちゃうよ!なんて言っている自分もいるわけですよ。本当に謎ですな。

そんなわけで、9月からこっちにスクリーンで見た映画はたったの2本。なんだけど、その1本がどうしても思い出せずに焦りました。

思い出せる方はアウトレイジビヨンド。それでもう1本はなんだったっけ?確かコールドケースのミラー刑事が端役で出ていたよね…とそこから探って、デンゼル・ワシントンのデンジャラスランだ!でもどんな内容だったっけ?って、殆ど忘れていて我ながら自分が心配になりました。

おかげさまで殆ど思い出しましたが、そもそも映画のタイトルを思い出すきっかけが、ほんの少ししか出て来ないミラー刑事、内容を思い出そうとして最初に出て来たのは、久々に会った相手に日本語訳では「相変わらず若いな」なんだけど、英語では「ドリアン・グレイかよ!」と突っ込まれていた場面で殆ど展開とか関係なく、なんでそんなところだけ覚えていたのか謎である。

ドリアン・グレイってそうゆう時に使う言葉なの?ちょっと恐いイメージしかないんだけど。あと、デンジャラス・ランは邦題で、原題はSAFE HOUSE。そうです。ビン・ラディンを監視するために、パキスタンにも作っていたあれです。そういや裏切りのサーカスでもその名を耳にしたなぁ。いろんな場所にあるんだろうね。ストーリーは少々凡庸な気もするけど、そんな風に楽しめる箇所が多々ある映画でした。面白かったよ。アウトレイジビヨンドは文句なし、ちょーー面白かった!!



メモ
近年のボジョレヌーボーの評価について(ふかわりょう調べ)
1996年・10年に一度の逸品/1997年・76年以来の品質/1998年・10年に一度の当たり年/2001年・ここ10年で最高/2002年・過去10年で一番と言われた01年を上回る出来/2003年・100年に一度の出来/2005年ここ数年で最高/2009年・50年に1度の出来栄え

2011/11/25

Hereafter

OmmWriterというエディタが気に入っています。

広島とか北海道とか、あちこちで揺れているみたいでちょっと恐い。震度3くらいが毎日ある変わりに大地震は絶対来ないとかなら歓迎するけど。

最寄り駅前の郵便局とか銀行とか。3月の震災で地面が陥没したり建物が盛り上がったりあちこちが壊れてたりの状態のまま数ヶ月経ちましたが、ようやく今月に入って修理が始まりました。怠慢なんじゃなくて、手が足りないのだと思う。

車からよく見るのは屋根の瓦の落ちた部分に、とってつけたように補修している家の数々と、その中の一軒が現在修理中の光景。こちらも手が足りないんだろうね。

もうひと月くらい前に、震災後に上映中止になったイーストウッド監督の映画「ヒアアフター」をDVDで見た時のこと。冒頭の津波の場面でこりゃ無理だな。上映中止はまあ納得だよね。と思いつつ、結局最後まで見て、これ今見るべきなのでは?という感想を持ちました。癒しがテーマだから今必要かと思った。でも、震災前に見てたら全然違う感想を抱いてたんだろうね。震災後、おそらく自覚している以上に色々な事が変わってしまったのだ。

天災だけなら今はもう前進あるのみ!なんだけれど、厄介なのが原発。今だってパソコン使っているし、散々電力を使って来た身としては、今さら事故以前の事に関してどうこういうつもりはありません。てか言える立場じゃねーし。でももう金輪際かんべんしてほしい。もうないでしょ。絶対に無理!

原発事故後、フランスのニュース番組では、日本の事故と合わせていかに自国の原発が安全かを伝えるのに躍起になっている部分もありました。原発で働くのはそれ専用の学校を出た者。実践さながらの授業を受けている学生が「フランスには津波がないから大丈夫」って言ってたけど、隕石落ちたらどうするの?テロがあったらどうするの?と、あり得ない事故後の日本人から見ると突っ込みどころ満載だったな。

とはいえ、私が驚いたのは、原発周辺に住む人たちの意識。2年ごとに新しいヨウ素が配られ、もし原発事故があったら車で100キロも離れりゃOKだと言う。安全安全と呪文のように唱えていた日本と比べて、自分が危険な地域にいること、日常の中でも万が一の時のことをしっかり意識させている。原発を作るのなら、こんな風にしなくちゃいけなかったんじゃない?と思った次第です。

でもさ、福島の事故のもう何ヶ月も前だと思うけど、やはりフランスのニュース番組で、原発周辺住民の発ガン率の高さについて、ようやく国が調査を始めることにしたって言ってたんだよね。原発大国なのにそんな感じなんだ?とそれ見てちょっと驚いたのを覚えている。

それに、原発で働くのは専門の知識を持った人ってアピールしている割に、実態はその下請けとか孫請けとか。そして下請け以降の人達の健康管理などは追跡もチェックもしていないとか、その辺りはあまり日本と変わらないみたい。日本の事故を見て、少しは改善されればいいけれど。

自民の東電解体派はたった8人ということですが、電力計労働組合の支持を受けまくり、反原発活動はしませんと念書を書かされている民主党よりはマシなのか。しかし今さら原発とかよく言えるよな。すぐに代替えはどうする?とか言う奴いるけど、地熱とかいろいろあるし大丈夫だって。CO2がどうとか関係ないから!温暖化の原因がCO2とか、もはや都市伝説だよ! 現総理には頭がお花畑の前々総理の「CO2 25%削減」発言を直ちに撤回してもらいたいわ。今、んなこと言ってる場合じゃねーから。

あと、原発反対デモは人が集まるだけでは案外ダメらしいです。署名も目に触れずにお蔵入りが実態とのこと。デモするなら、その流れで議員事務所に行き(もちろん予告後)、議員がいないのなら秘書にでも後援者にでも原発をどうするのかを問いただす事が有効である。と、河野太郎が言ってたよ! 太郎がんばれ!

2011/11/24

ハラがコレなんで 恋の罪

Matthew Gray Gubler来日してたのか。あちこちで超好きとか言ってる割に、全然知らなかった…。彼女も一緒に来ていたのかな?twitterで日本語でつぶやいていて(表記はローマ字)可愛かった。

涼しさを超え寒さまで感じる今日この頃。神出鬼没のオビに脅かされる季節になって来ました。

夏でもタオルケットに潜っていることの多いオビ、この季節は殆どどこかに潜っているわけですよ。昨日も押し入れを開けた瞬間に布団の中から右手がにょっと出たかと思ったら頭から全身出て来て、思わず「貞子かよ!」と突っ込んでしまった私である。洗濯して取り込んどいた毛布の中にいた時は、片付けようと思ったタイミングに無言でにょっと現れてマジでびびりました。まったく油断できない季節なのだ。

先週土曜日、ようやくオビをワクチン接種に連れて行きました。予定より1ヶ月遅かった。びびり猫のため、ワクチン接種予定の1週間前にはキャリーバッグを出しておくのですが、その時点で既に押し入れ最上段へ。その後の日常生活の中でも、私がキャリーバッグに触る度にいちいち大急ぎで姿を消しやがるので、毎度お医者さんまで連れて行くのが大変なのである。

その日は医者から帰った後、映画「ハラがコレなんで」と「恋の罪」を観に行きました。どちらも観たかった映画なので時間が合ってよかった。

ハラコレは、川の底からこんにちは、あぜ道のダンディに続く第3部作の3作目。とつい先日聞いたんだけど、共通項あるっけ?まあいいや。途中、笑いが止まらなくて辛かった。それと石橋凌はちょっと太り過ぎなんじゃないのか?ダチョウの上島さんが野田総理と似ていると言われていますが、石橋凌の方が似ている感じがする。

恋の罪は東電OL殺人事件をモチーフにしているそうです。って、それ知らないで見たんだけれど、見ればわかる。事件についてはスキャンダラスに報じられたし、それを聞いていろいろ考えたり想像したりしていたけれど、フィクションとはいえ明らかにそのイメージを映像で見させられるとやはり衝撃的だったな。

園監督の前作より、前々作よりずっと見やすくなっていますが、それでも人にはなかなか勧められません。以前の園監督なら水野美紀の場面を作らなかったのでは?水野美紀が出て来る場面で、見ているこちらも現実に戻されて息継ぎできる感じ。しかし彼女は彼女でまた大変な役をよくやったと思う。

あと、前作に続き神楽坂恵という女優がとても良かったです。この人、監督と婚約したんだね。美人でもなくとくに可愛いわけでもなくスタイルもいいってわけじゃないのに、女優としてのあれやこれや全てを持っているような人で、一度見てしまうと目が離せない。そして以前、黒沢清監督の映画に出た時も思ったけど、アンジャッシュの児島は嫌な奴の役が本当によく似合う。上手っていうか、もうそのもの。

2011/11/14

マネーボール

録画しておいた昨晩の長谷部誠の情熱大陸見て、己の生活の無駄の多さを反省した本日。

先日、友人と会った際にサッカー話になり、普通に「長谷部」と呼んでいたら「長谷部様、もしくはマコ様と呼ぶように」と厳しく指導され、さすがにマコ様はキツいので長谷部様と呼ばせてもらっている次第です。しかしレッズサポーターは普通に長谷部様と呼んでいるという話は本当でしょうか。

そんなわけで、ここ数年はサッカーばかり見ていますが、実は私は野球の方がずっと詳しい。子供の頃はラジオ聞きながら(試合開始からテレビ中継してなかったから)スコアつけていたくらい。まあ生まれ育ったところが後楽園から近かったってのもあるのかもだけど。

昨日見た映画「マネーボール」もかなり楽しめました。私だったらイチローをトップバッターに置かない。数字的に見ても2番か3番でしょー。と常日頃からそんなことばかり考えている自分にとっては、ブラット・ピット演じるビリー・ビーンの言葉の数々にスッキリするところも多く、面白かったです。

もちろんスポーツは人がやる事なので、そうそう数字通りにはいきません。でも長期的にみたら結局、統計通りだったりするんだよね。

この映画の内容も丁度イチローがメジャーに移籍した辺り、日本でも頻繁にテレビで中継され始めた時期の話なので、そうゆう事もあったよね~的な楽しみ方もできました。ジョニー・デーモン若かったね~。松井選手と同じ年齢だったと思うけど…。

金のあるチームの方が強くなれる。それは野球でもサッカーでも同じこと。金にもの言わせやがってって日本だとやたら批判されがちだけど、選手に金使って何が悪いのかわからない。それが企業努力ってもんじゃないの?強くならなきゃ収益も増えないでしょ。金がないなら頭使えよ。それも出来ないなら売っちまえよ。安い給料で頑張って仕事している選手やスタッフ、それでも応援してくれるファンのこと考えて、少しでも良くしようとするのが上の奴らの仕事でしょ?って思う。

だから、本当にお金のない状況で、なんとか勝てるチームを作ろうと考える主人公の姿勢には心から拍手しました。彼にコケにされたお年寄りスカウトマンは気の毒だし、実際、この映画を面白く思わない人も多いだろうなー。

主人公の「勝たなきゃ記録なんて意味がない」って感じの言葉に共感。記録は頑張ったことへのご褒美で、目的はあくまでも勝利する事だよね。

あと、主人公娘の歌が可愛かったのでリンクだけ貼っておきます。The Show- Kerris Dorsey。帰宅してすぐにiTunesでダウンロード。オリジナルのCDも購入してしまった。

それから、情熱大陸。久しぶりに見たけど、相変わらずなんか物足りないというかピントずれてる?作っている人はプライドも自信もあるみたいだけど、何が情熱でどこが大陸なんだかよくわからないなー。長谷部様はかっこ良かったよ。

2010/05/10

最近のいろいろ

4月に雪が降ったかと思えば5月に入るなり夏日。本当に油断ならない日々が続いていますが、うちの人形はまだ冬服のまま。アーバンカウガールさんもせっかく箱から出てきたと思えば着たきりすずめ状態なのである。

そんな今日この頃ですが、本日午前中にかなりボリュームのある仕事が終わり一段落。ここで気を緩めずリズムを崩さずに生活してゆきたいものです。この部屋に物が多すぎるので、ちょっと片付けたいんだよね~と食玩の整理始めたのはいいけど、いつ終わるんだか途方もない量でうんざり&ビックリ。最近は買うだけ買って箱も開けなかったりしたからな。でも、後で欲しくなった時には馬鹿馬鹿しいほどのプレ値がついてるなんてのも嫌なので、ちょっとでも気になるものは購入してしまうのであった。

食玩と言えば、いつかの日記でひな人形出してほしいなんて書いたら本当に出た! しかも、とっても出来が良くて感激しました。最近どうしちゃったのクオリティが続いていたからなーリーメントさん…。中国の方々の人件費が上がっちゃったとか、そうゆう理由なんでしょうか。それ以前に、ここしばらくはディズニーやらサンリオがらみの商品が多く、企画自体が今ひとつなのかも。なんて言いつつ、来月発売のキキ&ララ星空パーティへようこそは買う気満々なんですけど。だってパステルカラーベースで可愛いんですよ。パステルブルーの熊とか黄色の羊とか紫の猫とか…って書いてるだけでテンション上がる。

しかし谷亮子出馬には驚きですな。そんな子だと思わなかったよヤワラちゃん。一報を見た瞬間、軽く失望しちゃったんだけど、まあ良い仕事してくれりゃなんでもいいっていうか、ざっくり言うとどうでもいいっていうか。そんなことより、「月に囚われた男」と「ローラーガールズ・ダイアリー」という映画が観たい。あと、日本で上映するのかしないのか解らないけどウェス・アンダーソン監督の「Fantastic Mr.Fox」とアイルランド・フランス・ベルギー合作の「ブレンダンとケルズの秘密」。


↑ブレンダンとケルズの秘密
最近観て面白かったのは、第9地区とアリスです。見終えた時は面白い!と思ったのに、あまり印象に残らなかったのがマイレージ・マイライフ。あと、スクリーンで太陽がいっぱい初めて見て、本当によく出来た映画だと思いました。クールに装いながらも野心に満ちたリプリーは、当時のアラン・ドロンそのもの。あの役をドロンが演じたのってもう奇跡だなと思い、ため息が出た。

2010/03/05

Bad Lieutenant

映画バッドルーテナンド、28日の日曜日に見てきました。2月は日にちも少ないしオリンピックもあるし、それでも仕事のボリュームはいつも通りだし(当たり前)、先日書いたDr.パルナサスとインビクタスの2本で終わりかなと思っていたのですが。金曜日の夕刊の新聞に広告に久々のヘルツォーク作品、しかも何故か普段はファミリー向けの映画メインの近所のシネコンでかかるのを知り、いそいそと足を運びました。いやー早めに見といて良かった。公開2日目だというのに、私以外2人しか入っていなかったよ! ビックリ!



ハリケーン・カトリーナ襲来直後のニューオーリンズで巡査部長を務めるテレンス(ニコラス・ケイジ)は、逃げ遅れた囚人を救出した功績を称えられ、警部補へと昇進。 しかし彼は、一方で愛人の高級娼婦フランキー(エヴァ・メンデス)とともにドラッグやアメフト賭博に溺れ、犯人から押収した麻薬にまで手を出す薬物依存だった。 昇進から1年後、テレンスは巨大麻薬組織による不法移民一家惨殺事件を担当することに。その事件の重要参考人の少年を24時間体制で警護することになったが、フランキーのトラブルと自身の問題により事態は思わぬ展開へ…。(公式サイトより)

バイオレンスでハードボイルド。しかしどこか抜けていて笑える映画です。実際この映画、超・超・超おもしろかった。今年No.1かもってまだ3月だけど。まだ映画6本しか見てないけど。しかし年内にこれ以上面白い映画が見られるかどうか。そこまで思ってしまうほど、素晴らしく気に入りました。

堪え難い腰痛の痛み止め薬から薬物依存へ。違法か合法かは別として、マイケル・ジャクソソンやテレビドラマのDr.ハウスもそうだったけど、結構深刻な問題なんじゃないかな。生と死が裏表と言われるように、ラッキーの隣には必ずアンラッキーが潜んでいる。誰にも公平に時間は過ぎるし、生きている限り人生は続くのだ。ものすごく複雑な問題なんだろうけど、ビックリするほど簡単なことかもねと、見ながら色んな気持ちになれる、映画らしい映画でした。

“赤ちゃん泥棒しかし久しぶりによいニコラス・ケイジを見た気分。やればできる子なんだよニコラス君は。歩き方から喋り方、何から何まですべてが悪徳警部補そのもので、つくづく上手な役者なんだなと思います。

この映画を見るまでは、私の中でケイジと言えば←赤ちゃん泥棒、そしてバーディのイメージが圧倒的に強く、どちらも甲乙付けがたいほど好きな映画ですが、いい加減古いよね。その後何本かのアート系作品には出ているものの、よくわからないアクション映画などの出演も多く、以前のよいニコラス君イメージがすっかり失せつつある今日この頃でしたが、これ見て復活。ヘルツォーク監督、次回作も面白そうなんだけど、日本で公開してくれるかな。

2010/02/23

Dr.パルナサスの鏡 / インビクタスとスモーク

日曜日に父の13回忌を済ませ、かなり気分が落ち着いた感じ。天気が良くてよかった。

オリンピックももう終盤に差し掛かってますな。まだか。そんな中、ようやく土曜日にDr.パルナサスの鏡見てきました。超面白かった! モンティ・パイソン+フェリーニって感じで、いかにも私が好きそうな映画でした。よかった見て。ヒース・レジャーやジョニー・デップ、リリー・コール、コリン・ファレルと超豪華メンバーが名を連ねる中、トム・ウェイツはある意味衝撃だったなー。悪魔の役なのでメイク云々もあると思うけど、すごい年とった感じで驚きだわ。


SMOKE [DVD]
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トム・ウェイツで思い出す映画といえばSMOKE。ポール・オースターが脚本を担当したというので興味を持って見たのですが、本当に大好きな映画です。ポール・オースターの小説は発表された順番通りに読んでいて、最初から随分と印象は変わったけれど、ずーっと好きな作家です。今はもう、村上春樹やジョン・アーヴィングと混ざってしまって、どれが誰の小説だったか混乱しちゃう時あるけど。

スモークは淡々とした日常の中にある、小さいけれど良い話が詰まっている映画です。罪のない、相手の気持ちを楽にするための嘘がたくさん出てくる、優しい話。↑トム・ウェイツの曲が流れる中、盲目のおばあさんと主人公がお互いを喜ばせるために嘘をつく場面が感動的で、この動画見ただけで泣きそうになった。

今月は他にクリント・イーストウッドのインビクタスを見ました。イーストウッド監督の映画は絶対に外さない。ネルソン・マンデラすげーな。23年間の投獄後、釈放され権力の座についても、かつて自分を蔑んできた白人たちに報復をせず、赦しの気持ちを持って民主主義を貫く。しかし、この映画のような話(ワールドカップの)は知りませんでした。イーストウッドにしては、わかりやすい感動作だなーなんて思っていましたが、今この時期にこの映画を作る事に意味があると思う。って、ミリオンダラーベイビーの時にも思ったんだ。直に出さないまでも、イーストウッド監督なりの強いメッセージを感じます。イーストウッド80歳、モーガン・フリーマン72歳、ネルソン・マンデラ91歳と、みなさん結構なじさまですが、本当に長生きしてほしいです。てゆうか、絶対に死なないでほしい。

2009/12/25

アバターとディランおじさん



↑今年一番聞いているクリスマスソング。ボブおじさん、久々に来日と思いきやスタンディング形式のライブハウスツアーするらしいです。これは楽しそうだ!←は10月に発売された、おじさんのクリスマスアルバム。あの声でウィンターワンダランドとか歌っているのだが、妙にハマっていて聞いてて愉快な気分になります。ボブ・ディラン初のクリスマスアルバムだそうですが、印税は永久にチャリティとして寄付されるそうです。

不景気だからか今年は例年に比べ、あまりクリスマスムードが漂っていないような気が。私周辺だけ?と思っていたのですが、シネコンが入っているショッピングモールも、派手派手しいクリスマスの飾り付けとかなかったし。クリスチャンでもなんでもない私からしたら、見ず知らずの赤の他人の誕生日に、それだけ盛り上がれるってこと自体が変な気もするんだけどね。

と言いつつも昨晩は一応ケーキを買ってきたのですが。以前は普通サイズのカットケーキ5個くらいは楽勝で食べられたのに、今回は2個食べるのもしんどかった…。年のせいかね。やれやれどっこいしょっと。

そんな本日、映画アバター見てきました。
予告編見た限りじゃあまり興味持てない雰囲気だったのですが、クローズアップ現代で最近の3D映画事情として紹介されているのを見て、一度3Dで見てみようかなと思った次第です。

ストーリー自体は想像の範囲を超えない、とくに驚きのない展開なのですが、ど派手なアクション+キラキラ+ふわふわと映画の要素てんこ盛りの大スペクタルで見応えあり。どんな内容のものでも、その時点で最高のものを提供してくれるキャメロン監督らしい映画でした。思っていたより面白かったなーというのが率直な感想。満足しました。長かったけど。

でも正直、3D映画はもういいかな。3Dが標準になる!なんて鼻息荒く語っている人もいたけど、目も頭も疲れちゃってさ。別にいいじゃん立体映像で見なくても…と思った次第です。臨場感とかさー普通のスクリーンで感じさせる努力しろよって感じ。ただでさえ説明過多の昨今、そんなもんまで視覚に頼ってたら完全に想像力なくなりそうだし。

2009/12/15

エッフェル塔と徹子とカールじいさん



↑最近気に入ってよく聞いているセーケルト!。ちょっと見可愛いげなPVだけど、すげーブラックで一瞬ひいた。

たとえ3行でもいいから毎日更新しようと思っているのになかなかできず。昨日テレビでエッフェル塔と結婚した対物性愛者の女の人の話聞いて、エッフェル塔ってずっと女だと思ってたけど、男だったんだ!?と驚きました。

エッフェル塔と言えば、 ロラン・バルトのエッフェル塔という本が好き。アマゾンで検索したらこれしか出てこなかった。装丁が非常に残念な感じですが、お安いから文庫本なのかな。この表紙じゃ中の雰囲気がまったく伝わらないのでは。あと日本のことについて書いた表徴の帝国という本が面白いです。フランスの思想家が見て感じた日本。日本人って自由なんだな。と思ったりします。

フランスの思想家と言えば。11月にレヴィ・ストロースの訃報を聞いた際、大変失礼ながら、まだ生きていたんだ?とビックリしたのですが、それ絶対に私だけじゃないと思う。あとひと月で101歳の大往生。今年はまたたくさんの有名人がなくなりましたな。昨日今日と徹子の部屋も追悼特集だったし。

徹子の部屋は、興味のある人が出るときとお笑い芸人が出る時は必ずチェックしています。アメトークでも徹子対策をしていますが、ほんとあの人芸人泣かせだよね。そんな中、とくに徹子にペースを奪われることなく普段通りのテンションで切り抜けていたのがタカトシ。さすが腕あるねーなんて見ていたのですが、トシの「徹子さんでも緊張されることなんであるんですか?」との問いに返した徹子の一言「ありますよ。笑えない芸人が出た時とか」に、見ているこちらが凍りつきました。

もちろんそれはタカトシに対して言ったことではなく、徹子曰く「嘘つけない性格だから、笑えないネタされた時にどうしたらいいのか。私がつまらなそうだと、それが茶の間にも伝わってしまうし」とのことでしたが。思い当たるふしがいくつもある辺り、緊張はしていても対策はされていないようである。徹子を攻略してこそ一流の芸人になれるのかも。

あ、また忘れそうなカールじいさんの空飛ぶ家の感想を超ざっくりと。

前評判通り、冒頭10〜15分で感涙にむせび、その後は笑いと感動が絶えないエンタメ要素満載の映画でした。私に限って言えば、終盤も涙の雨あられで超満足。もうほんと幸せ。冒頭・終盤以外で気になったとこは、
・家につけた風船が子供部屋に反射する場面。
・カールじいさんを迎えにきた老人ホーム(?)の職員の後ろ姿。ユニフォームのシャツの後ろ襟からタグがめくれて見えちゃってるとこは、細けーーと感心。スポーツウェアとかユニフォームとか、乾性の高いシャツのタグってなんでめくれるんだろう。
・ホース! ホース大活躍。
・カールじいさんは時々宮崎駿に見える。
・ダグ(犬)の後ろ姿がうにに似ている。

書き出すときりないのでこの辺にしときますが。子供向けだからというわけじゃなく、悪役に哲学も哀愁も感じさせないストーリーに心地よさを感じる。現実はそんな簡単に割り切れないけど。感動したー面白かったーと、いろんなもの落としてスッキリ!って気分にさせてくれる映画を作り続けてくれるピクサーが私は大好き。

2009/12/06

ゾンビとテレノベラ

カフェオレボウルって本当に便利。ご飯もみそ汁もスープもサラダもなんでもカフェオレボウルによそっていますが、今日は久々にカフェオレボウルでカフェオレ飲んでみた。これが本来の使い方なんだよね。ちなみに普段はマグカップでカフェオレ飲んでます。

数あるカフェオレボウルの中で、一番の古株がこれかな?多分20年くらい使っていると思う、リトルロックで購入したゴーリー君のカフェオレボウル。他の柄のは既に壊れてしまって、これ一つになってしまいました。これも底が少し欠けちゃったのを修復して使っているのであった。もう同じもの売っていないみたいだから大事に使おう。なんて思いつつ、連日酷使しちゃってるんだけど。

そんな本日。カールじいさん見に行く予定だったのに、時間がなくて断念。今週中に観られるかなー。マイケル・ムーア監督の映画も観たいし。あと今、ジョージ・ロメロ監督のゾンビ映画シリーズのDVD揃えようかと迷い中です。ホラーもスプラッタも好きじゃないと言いつつ、何故ゾンビ映画が好きなのか。自分でもそこんとこはよくわからないんですけど。

私が持っている唯一のゾンビ映画DVDが←ショーン・オブ・ザ・デッド。これ何度観たことか。しかし何回観ても同じところで笑えるのであった。少し前にレンタルして面白かったのはゾンビーノです。ちょっと物足りない感もあるのですが、たまにはこんなゆるいゾンビ映画があってもいいと思う。

最近すっかり日本のドラマを見なくなり、その分深夜に放送しているDr.ハウスとかBONESとか24とかの海外(と言ってもアメリカばっか)ドラマをよく見ています。あと、この私が毎日欠かさずに見ているのがラテンドラマ・ディアナです。

中南米諸国で愛される連続TV小説“テレノベラ”の人気メロドラマ。イラサバル家に会社と愛する娘ふたりを奪われ、無実の罪を着せられたフェドラ。刑期を終えて出所したフェドラは、すべてを取り戻すために復讐を開始する。(キネ旬データベースより)

テレビ放映に気づき、見出した時すでに15話だったので、そろそろ終わるのかな〜なんて思いつつ、見れども見れども終盤に向かう気配ナッシン!どころか、次々と展開してるし。これ何話まであるの?思ってネットで調べたら、本国では180話まで放送されたそうです。ぎゃふん。それを日本放映用に90話に短縮って…。半分もはしょるのかい!!とiMacに向かって突っ込んでしまいましたが、実際のとこ、一時間の録画をすっ飛ばしながら大体15分くらいで見てるよ私。セットも陳腐だしストーリーも無理ありまくるし演技も演出もあれ本気なのかなー?って感じで、なんか一時間つきあう気になれないんだよね。などと思いつつ毎日しっかり見ていますが。あまりにも狭い世界で強引に展開していくから、どうまとめるのかが気になりついつい見てしまうのである。

長いドラマだけあり登場人物も多いのですが、誰ひとりとして共感できる人がいないのもこのドラマのすごいとこ。テレノベラ恐るべし。全体的に男がアホすぎで女が男を許し過ぎ。今のとこ唯一まともなのがエミリオという脇役の人かな。何度も何度も同じ過ちを繰り返す登場人物たちの学習能力のなさと反省のなさに全米が泣いたと思う。なーんて言いつつ明日も見るぞー!!

今日は、先日レンタルで見たインスタント沼について書くつもりでした。何故ゾンビ、そしてテレノベラ。インスタント沼の麻生久美子可愛かったー(これだけ?)。

2009/04/29

グラン・トリノ

「ハイパーメディアクリエイターの高城剛」っていつも紹介されてるけど、高城剛以外にハイパーメディアクリエイターなんて肩書きの人いるのかな。なんて小さな疑問をなかなか解消できずにいる今日この頃ですが、本日はクリント・イーストウッド監督のグラン・トリノを観てきました。



朝鮮戦争の従軍経験を持つ元フォード社の自動車工ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)。妻に先立たれ、愛車1972年製グラン・トリノや愛犬と孤独に暮らすだけの日々を送っていました。彼の妻はウォルトに懺悔することを望んでいたものの、頑固な彼は牧師の勧めも頑に拒みます。そんな時、近所のアジア系移民のギャングが、ウォルトの隣に住むおとなしい少年タオにウォルトのグラン・トリノを盗ませようし失敗。タオに銃を向けるウォルトですが、これをきっかけにタオ家族との交流が始まります。

イーストウッド監督作品の中でいちばん好きなのはミリオンダラーベイビーですが、それ同様に心にガッツリ何かを残してくれる映画です。本当に素晴らしかった。ラスト辺りは完全に号泣で、鼻ちょうちん作りながら観ちゃいましたよ! ほんとこれお勧め! てか、文科省が推薦しろ!

と、半ばキレ気味に紹介しておりますが。ウォルトは朝鮮戦争の際、自発的に非道な行動をとってしまった自分に対して絶望に近い気持ちを抱いていて、それが彼のその後の人格にも影響しちゃってるのですが。その彼が言葉もよく通じないアジア系の移民たちによって少しだけ癒され、そしてあの超絶なラストに繋がると。同じ民族同士の争いに暴力で介入してしまうウォルトはアメリカ合衆国そのもの。そしてお約束のように悲劇が訪れ、それを後悔するウォルトがとった行動にこそに未来が見えるという皮肉。ウォルトこそが英雄なんだと思うけど。

あと、こんな良い映画がアカデミー作品賞にノミネートされないなんて?思いましたが、このラストは日本人好みなのかも。ネタバレになっちゃうので具体的に書きませんけど、こんな終わり方をする日本のアニメが今ひとつアメリカ人に受け入れられない(ラストの部分だけ)という話を聞いたのを、今思い出しました。

2009/02/23

2009 アカデミー賞

アカデミー賞授賞式、スラムドッグ$ミリオネアが作品賞・監督賞はじめ8賞受賞と、私にとって嬉しい結果でした。これだけ賞とりゃシネコンでもかかるでしょー。ペネロペ・クルスが助演女優賞受賞したそれでも恋するバルセロナは無理かなー。しかしどうして原題Vicky Cristina Barcelonaが、それでも恋するバルセロナになっちまうんだろ。

あと当然といや当然なんですけど、長編アニメ賞のWALL・E:ウォーリー。作品賞でもいいじゃん!ってくらい大好きな映画なので、そうゆう意味ではアニメと限定されることに軽く不満も感じつつ、でもやっぱ嬉しかった。昨年は面白い映画が多かったと思うのですが、その中でもウォーリーは1番目か2番目か3番目(って結局何番目よ)に好きな作品で、私の中ではジブリにおける千と千尋みたいな印象なんですよ(ちなみにモンスターズインクはトトロ)。

ウォーリー 初回限定 2-Disc・スペシャル・エディション (初回限定) [DVD] 赤い目のオートをはじめ、途中、何度も2001年宇宙の旅 を思わせる場面があります。そしてシュトラウスの"ツァラトゥストラはかく語りき"が流れたところから、ウォーリーが2001年のHALとは全く違った行動をとる。そこで一気にテンションが上がり、最後の方は涙ながらに見ていました。

HALとウォーリー、それぞれの思考や行動は人間そのものなのに、何故それをロボットで描く必要があるんだろう。自分自身、それがロボットでなきゃこんなに感情移入できないよねーと想像できることも余計に不思議に思えて仕方がない。常日頃から、人を機械&器械に感情移入させたくてしょーがないと考える私には大ヒット。見終えてから何日も何日もこの映画について考えちゃってるくらい、私にとって大きい作品です。

ウォーリーの太陽電池充電完了&再起動音はMacの起動音、イヴのデザインはiPodのデザイナーのジョナサン・アイブ、赤目のオートの声はMacInTalk(Macintoshの音声合成ソフト、懐かしいよ!)と、Macユーザーには嬉しい情報も多々あり。ジョブス元気になってほしいなー。

短編アニメ賞を受賞した、加藤監督の「つみきのいえ」もとても良さそうな作品ですな。「おくりびと」が日本代表作品に選出された時は、上手い選択だなーと思いました。ここ数年の傾向は、あんな感じの内容、生と死をテーマにその国の文化や社会情勢などをユーモアを交えて描いた感じの作品が選ばれやすいじゃないっすか。まさか受賞までするとは思わなかったけど。他に秀でた作品がない時は、そんな感じの映画が受賞するんですけど、今回はイスラエルの映画がその秀でた部類に入っているような(未見だが)気がしたから。このタイミングにイスラエル映画ってのも選びにくかったりしたんだろうか。

周囲におくりびとを見た人間がひとりしかおらず、その友人の感想も「んーまあねーー」みたいなパッとしない感じで。ちなみにその友人は「赤い糸」という映画が見たかったのに、中学生の娘がおくりびと見たいと言うからそっちを観に行ったんだって。って、逆じゃね普通それ。そんな感じで、ひとりで映画館に足を運ぶほどの興味もないし、誰からも誘われないのでテレビで放送したら多分見ると思います。ちなみにヤッターマンは友達に誘われて観ることになった。あれもひとりじゃ観に行く気しないよな。

チェンジリング

そんな本日。結局主演女優賞受賞に至りませんでしたが、アンジェリーナ・ジョリーが出ているチェンジリングを見てきました。

チェンジリング (アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ 出演) [DVD] 1928年、ロサンゼルス郊外に9歳の息子と暮らすシングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)。幸せな日々を送っていたが、ある日仕事から帰宅すると息子の姿がない。誘拐か家出かもわからないまま5ヶ月が過ぎ、息子が発見されたという報告を受け喜ぶクリスティンの前に現れたのは、息子と名乗る見知らぬ少年でした。他人の子だと主張するクリスティンは、警察から目の敵にされ、精神を煩っているという名目で強制入院させられてしまいます。

あのですね。この予告を見た時には、息子にそっくりな少年だが、母親にだけはそれが別人とわかる…なんて話かと思ってたんですよ。しかしその偽息子、身長は本物失踪前より7センチも低く、学校の先生からも同級生からも歯医者からも太鼓判押されるほどの別人っぷり。いくらなんでもそりゃ強引だって! 「ストレスで身長が縮みます」なんて診断する医者にも度肝を抜かれましたが、そんなアホ丸出しの落ち度を絶対に認めたがらない警察にもビックリ。だってこれ、実話なんですよ。ストレスでそんなに身長縮んでたら、ストレス社会と言われる今なんて大変だよ! みんなコロボックルになっちゃうよ!

そんなわけで、話自体は世界仰天とかアンビリーバボーでも充分な感じなんですけど、それを時代背景と合わせて緊迫感を持たせ2時間超の作品にしてしまうのはイーストウッド監督の腕なんでしょうな。真実か否かとか正義とかはいっさい関係なし。ひたすら体裁を守ることだけを考えているロス警察の腐りっぷりに、顎が落ちそうなほど驚きましたが、あの時代ってそんな感じだったのかね…。と帰る道々考えながら、でもさー拉致被害者家族に対する社民党の態度もこんな感じだったよね。と思いました。

北朝鮮が拉致を認めた後も、サイトに「拉致問題は食糧支援をしたくない日本政府がでっち上げたもの」なんて見解を載せていたり、テポドン発射の際に「人工衛星打ち上げ成功おめでとう」なんて祝電打ってたり、社民党にはここ数年でも驚くような話がありますが。以前、有本さんのお母様の「社民党は日本の政治家とは思っていません。北朝鮮の政治家だと思ってます」という言葉を聞いて、事実がこれほど公になっていない頃はどれだけ不愉快な思いをさせられたんだろうと気の毒になりました。被害者なのに嘘つき呼ばわりだものね。口では正義正義って言ってるけどさ。

映画の話ですが、今回アカデミー賞主演女優賞はノミネートどまりだった主役のアンジェリーナ・ジョリー。想像以上に上手でしたが、でもやっぱ何をやってもアンジェリーナ・ジョリーって感じ。受賞するにはニコール・キッドマンやシャーリーズ・セロンみたく特殊メイクするしかないのかも。仕事よりプライベートでの話題が多い人って、こうゆう所で損しちゃうね。


どうでもいいけど、映画のタイトルがチェンジリングだからか、映画館に向かうときも帰るときも今現在も、頭の中でこの曲↑が流れっぱなしでした。チェチェチェチェチェィンジ〜♪ボウイはいつでもカッコいいけど、この映像はいつ頃のでしょうか。

2009/02/18

男はつらいよ

たいしてめでたくもないけど本日は私の誕生日。ということで、午前中は仕事をしないで、男はつらいよを2本鑑賞。って、ささやかだなおい。ささやか過ぎて涙が出そうだよ!

もう8年前くらい? 以前の仕事を辞める際、時間が出来たらやりたいことリストを作成。こち亀、江戸川乱歩の少年探偵シリーズ、レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウのシリーズを全部読むのと、007を全部見るとか書いてあって、どうやら当時の私は大作を制覇したいと思っていたらしい。しかし殆ど実現しないまま現在に至っている次第です。

そんな中、なぜか制覇したのは男はつらいよと、刑事コロンボ。テレビで放送していたヒッチコック劇場も全部見た。どれも面白いんですけど、江戸っ子ファミリーの中で育ったからか、やっぱ男はつらいよにはまりました。面白すぎるよ寅さん!

第1作 男はつらいよ なにしろ言葉遣いが懐かしい。私の世代になると「し」と「ひ」の区別がつかない人ってあまりいないけど、それってやっぱりテレビとかの影響なんでしょうかね。私と同じく江戸っ子ファミリーに育った友人に、若干しとひの区別が怪しいのが一人いるけど。うちの父なんて、ベタベタの江戸っ子のくせに名前が「ひろし」という無謀っぷり。祖父母や親戚には一年中「しろし」とか「しろひ」とか呼ばれてました。私も普通に「しろみ」と呼ばれてたけどさ。でも「行ってくるから」を「行ってくっから」とか、そうゆう言葉は今でも普通に使ってるなー。それ方言だったんだね…知らんかった。マジ?っていうのも江戸弁なんだよね。あと縁起の悪い事を見聞きした時「つるかめつるかめ」と言います。おはらいみたいな意味なんじゃないかな。

寅さんシリーズも48作とかなり多いのですが、幸い付近の2軒の図書館に2/3くらいは置いてあるんでそれを借りて、それ以外はレンタル屋さんで調達してと。全部見たんだけど順番がバラバラで、おばちゃんやタコ社長が老けたり若返ったり。いつか1から順番に見てみたいよ…と思いつつ、また順不同で見てるんだけど。

作品に出てくる歴代マドンナの中で、どう考えても一番好きなのはリリーさん(浅丘ルリ子)。八千草薫も可愛かった。あと妹のさくら(倍賞千恵子)! シリーズ通して、さくらが可愛くて可愛くてしょーがない。さくらで何度泣いたことか。シリーズ終盤、渥美清の体調がよくなかったのか、かなりの勢いで比重が寅さんから満男(吉岡秀隆)にシフトしちゃうんだけど、それはそれで面白いんですよ。このまま満男が寅さんになるのかなーと思わせつつ、泉ちゃん(後藤久美子)と結婚しちゃうんだけど。それにしても吉岡君は北の国からといい寅さんといい、幼少時代からその成長っぷりを逐一世間に公開されて、グレる暇もなかっただろうよ。

午後から久々にcafe couwaまで。昨年の秋に開店以来、割と頻繁に通っていたのですが、何故か年が変わってから一度も行っていなかったんですよ。久々に行ったら混んでたよ! いつからこんな人気店に? この辺人もそんな歩いてないのに。でも、人が多くてもなんか落ち着く。お店の人の感じがいいんだよねここ。何頼んでも美味しいし。メニューの傍らの、野菜も鶏も朝穫りという文を読み、え?鶏も?とちょっとウケた。縁日で飼ったヒヨコが鶏になり、可愛がっていたのにある日となりのおじさんが捌いていたのを思い出して、心の中でドナドナを歌いながら帰宅しました。何かを食べるってそうゆう事なんだよな。

あれ? 今日は友達にもらった電話から、ロアルド・ダールの話題になる予定だったのに、なんで寅さん? まいっか。ロアルド・ダールはまた明日だ。