2007/09/30

国のない男

びっくりするほど涼しい本日。午前中は本を読んで過ごしました。



生前から本書が最後の1冊になることを明言していた、ヴォネガットのエッセイ集。
気持いいです最高に。こうゆうの読めて本当に幸せだと思って涙が出た。と同時にヴォネガットがいない世界に取り残されてしまったという軽い絶望感。帯に書いてある「思わず吹き出したり、胸がつまったり、しばらく考えたり。二十歳の頃の若者のような、もう二度と出来ないと思っていた"震えるような読書"が再び出来て本当に幸せだった。」という太田光の言葉に偽りなし。ヴォネガットさん今までほんとにありがとう。

この本でヴォネガットが引用しているカミュの言葉、
とことん真剣に付き合うべき哲学的問題はひとつしかない。自殺だ。

中学生の時、太陽の讃歌だか反抗の論理だかに書かれていたその一節を読んだ時、目から鱗というか、自分の体からいろんなものが落ちたような気が。何にせよ人は生まれた瞬間から死に向かって生き続けるのだ。と、当たり前の事に気がつくと、世の中を憂うことはあっても自分の身の回りの小さな事に関しては殆ど悩まなくなります。正気を保つコツはピンク・フロイドが教えてくれたし、自分の外の世界と呼応を合わせる方法は池澤夏樹のスティル・ライフに書いてあるよ。

 外に立つ世界とは別に、きみの中にも、一つの世界がある。きみは自分の内部の広大な薄明の世界を想像してみることができる。きみの意識は二つの世界の境界の上にいる。
大事なのは、山脈や、人や、染色工場や、セミ時雨などからなる外の世界と、きみの中にある広い世界との間に連絡をつけること、一歩の距離をおいて並び立つ二つの世界の呼応と調和をはかることだ。たとえば、星をみるとかして。
 二つの世界の呼応と調和がうまくいっていると、毎日を過ごすのはずっと楽になる。心の力をよけいなことに使う必要がなくなる。水の味がわかり、人を怒らせることが少なくなる。
星を正しく見るのはむずかしいが、上手になればそれだけの効果があるだろう。 ースティル・ライフ(池澤夏樹)


この一節をしばらくの間はノートや手帖など、身近なものに書き写していましたが、いつの間にかやらなくなってしまった。すっかり覚えちゃってるし、もう見る必要なくなったのかも。その後に読んだリチャード・バックのイリュージョンの"聖書や仏典じゃなくても、スリラー小説でもラブレターの書き方教本でもギターの練習帳でも、どこを開いてもページをめくればそこに自分の知りたいことが書いてある"というような文章を読んで大納得。人は想像力次第でどうにでも生きられるんだね、と思った次第です。

そんな読書をしなくなって、どれくらい経つのか。今はすっかり余生を楽しむかのような本の読み方をしていますが、中高生の頃に読んだ本とか、今読むとまた違う面白さがあるんだろうね。

ピンクフロイドと言えば、再結成して欲しいバンド投票でNo.1に選ばれていたけど、ピンクフロイドって解散してたっけ?言われてみりゃ活動は全然してないけど、はっきりと解散!(by麒麟田村父)とは言っていないような…。私が知らないだけかな。

2007/09/29

パーフェクトストレンジャー

土曜日は特に見たい映画がなくてもシネコンに行って、とりあえず新しくかかっている映画を見てみるというのがパターン化しています。そんなわけで、本日はパーフェクトストレンジャー見てきました。

幼なじみの変死事件を知ったロウィーナ(ハル・ベリー)は、幼なじみとネットを介して知り合った大富豪のハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)を容疑者と見て独自に調査を始めます。しかし調べれば調べる程、疑わしい人物が続々と現れ、誰が真犯人か分からない状況に。そしてラストにビックリするような展開が訪れる…というのが、大筋です。

サイトにも「ラスト7分11秒までは、真犯人は絶対わからない」と書かれていますが、ほんとに分からなかった。わかったところで、あ?そうなの?って感じでもあった。全体的にピリっとしないというか、若干の無理矢理感も否めないというか。

ただ個人的には、サスペンスドラマやら映画を見ながら抱いていた疑問が今回解消されたのでよしとしよう。この映画のおかげと言ってもストーリーとは全く関係ないのですが、見終えてから気がつきました。

映画を見る前はハル・ベリー主演としか知らなかったのですが、見ているうちにブルース・ウィリスやらCSIのウォリックやらが出て来て。24のクロエも登場していました。あ! CSIと言えば、来週からマイアミ3が地上波で始まりますよ。うれしーーい!と、今まで勿体ぶって見ないでおいたタランティーノ監督の回のCSIラスベガスを見てしまった。

監督がタランティーノということと、今回は2時間かけて事件を解決ということもあり、通常の雰囲気とは違った感じで面白かった。でもやっぱり私はマイアミが一番好きかな。なにしろホレイショが! いつも冷静で公正で、どんな事件も解決してくれそうで大好きです。

2007/09/28

ハンガリー絵本原画展

Pavilion Booksの新村さんから可愛いポストカードが届いたよ!!


ハンガリー絵本原画展
-レイク・カーロイを訪ねて-


ハンガリーの国民的芸術家レイク・カーロイの日本初公開となる原画30点をはじめ、絵本作品約50点、貴重な作品が収められた秘蔵映像などを公開するそうです。東京は10月22日〜11月4日まで、神田のAmuletで開催。

Amuletには今年の4月に行ったきりなので、もう半年近く足を運んでいないかも。その間移転&リニューアルされたとのこと。この機会に行ってみようと思っています。今回の絵本原画展は東京で開催の後、奈良や京都でも開かれるそうです。ハンガリーの絵本原画なんて見られる機会はそうそうないものね。お好きな方にはオススメですな。

繊細で計算し尽くされた感のあるチェコの絵本画と比べて、ハンガリーの絵本画はかなり自由でラフなイメージ。なのに構図や色使いは絶妙だったりして、適当なのかなんなのかわからない不思議な魅力に満ちています。センスなんだねやっぱ。

ハンガリーの絵本作家と聞いて、まず最初に思い浮かべてしまうのはやっぱり



↑こちらです。子供の頃から大好きな絵本。らいおんちゃんが可愛いし、最後はホロリとさせられます。

相関図ジェネレータ

突然の暑さにビックリの本日の関東地区。うち付近でも本日は33度くらいあったみたいです。と言っても真夏の暑さと比べたら楽なのかなぁ。明日からまた涼しい日が続くみたいだし。

ひこにゃん目撃以来、遅まきながら気になってしまうのが各地方のゆるキャラ。しかし先日、半蔵門サミットで紹介していた夕張夫妻はいかがなものでしょうか。



夕張夫妻(負債)ってことらしいんだけど、自虐キャラにも程があるよ!と大笑い。ま、これがヒットして少しでもお金が入ればいいよね!と、陰ながら応援させてもらいます。キャッチフレーズは「金はないけど愛はある」だって。それにしても目がうつろ過ぎだよ、夫妻。

そして、話題の相関図ジェネレータをやってみました。わたし、うに、オビの結果は、



↑こちらです。私とうには「し放題」「させ放題」の仲、私とオビは敵同士、そしてうにとオビはコスプレ仲間だそうです。何のコスプレしてるんだ奴らは? ちなみに今は仲良くマッサージチェアの上で並んで寝ています。暑くないのだろうか。

2007/09/27

グアンタナモ、僕達が見た真実

ここ数日、ミャンマーのデモ騒動をニュースで見る度に気になるのがNHKの表記。いつから僧侶を僧りょと書くようになったんだろう。つい先日まで僧侶と表記していたのに。

なんてことを考えながら見ていたら、日本人らしき人が暴動に巻き込まれたとの報道が。これ以上騒動が大きくなったら、国連も黙っていられないだろうし、軍事政権がいくら頑張っても無理なんじゃないかと思うのですが。大体、仏教国なのに僧侶にあんなひどい仕打ちをするなんて信じられない。安土桃山時代かよ! 僧侶でさえ弾圧されているのだから、拘束された一般の人は一体どんな目に遭わされているんだろう。なにしろ一刻も早く事を落ち着かせてもらいたいと思います。

ミャンマーの軍事政権なんて中国の後ろ盾がなかったら保てないんだから、中国がガツンと言ってくれりゃいいのにね。どんな大人の事情があるか知りませんが、この状態を黙視し続けられるのだろうか。

そんな本日、グアンタナモ、僕達が見た真実を見ました。

グアンタナモ、僕達が見た真実
B000PGTEIS
アルファーン・ウスマーン ファルハド・ハールーン
リズワーン・アフマド


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結婚式に出席するためにパキスタンに渡った、パキスタン系イギリス人の3人の若者+パキスタンの友人が、不当な疑いをかけられてテロリストとして拘束され、9.11以来多くのテロリスト容疑者が収容されるキューバ領内のグアンタナモ米軍基地に、2年以上も収容されていたというノンフィクションを描いた映画です。

グアンタナモにおける、テロ容疑者への人権を無視した扱いは度々耳にしていましたが、本当にひどいですこれ。アリバイを調べもせず証拠をねつ造しようとしたり、暴力的な虐待より、徹底的に精神的ダメージを与えようとする陰湿さ。しかし、イギリスで育ち生活を送りながらも敬虔なイスラム教徒である彼らは、理不尽な扱いに屈する事なく、連日の拷問に耐え続けます。あの精神力の強さには本当に感心しました。

今年6月、アメリカ政府がグアンタナモ基地廃止を検討すると言い出しましたが、これ、どうするつもりなんだろう。なかった事にするつもりなんでしょうか。ちなみにグアンタナモに拘束されたテロ容疑者500人のうち、有罪になった人は1人もおらず。そんなものに国税使われてたなんて、アメリカ人だって怒るだろうよ。

現実には、イギリス国内でもパキスタン人の摘発が繰り返されているそうです。難しいよね本当に。関係ないけど、パキスタンと聞く度に釈然としないのが核保有国であるということです。仲の悪いインドが核を保有したからという理由からのようですが、一昨年にも一緒に大地震の被害に遭っていたように、べったり隣接した両国。どちらにしても相手を核攻撃したら、間違いなく自分とこも被災するよね。ほんとに核持つ意味あるのか?と思う次第です。

2007/09/26

秋ですな

辛口ロールちゃんの今日のひとこと。


ほんと申し訳ない。私が悪かった。

そんな気分の本日。関東地区は20分くらい歩きゃさすがに暑く感じるけど、まあまあ心地よい、秋らしい1日でした。

というのは、涼しいからと調子に乗ってわざわざ遠回りして郵便局やら銀行から戻ったら、さすがに汗かきました。当たり前だけど、ちょっと疲れた。ヤンキースは劇的にアホな負け方しちゃうしさ。

そんなこちらの事情など知る由もなく、ただただ眠ってばかりの秋の猫たち。



この状態で手足をピクピクと痙攣させて眠るうに。レム睡眠中なんだよね、と思いつつも、大丈夫なのか?とついつい凝視してしまいます。



行き倒れ風寝姿のオビ。オビは何故か片手を伸ばして寝ている事が多い。人の傍らで寝ている時、にょーーーんと手を伸す際に何故か爪も出ちゃうので、たまにこちらが痛い思いをします。

そして昨日、またしてもわんだふる★らいふさんから可愛いブレスレットがやって来たよ。



もう着ないからとウールのロングコートは一枚残らず処分しちゃったのですが、そのかわりのつもりなのか、リネンや綿のコートは増えています。薄手だからもう10月になれば着れちゃうし。で、春に買った7部袖の麻のコートに合わせたい!とこちらのブレスレットを購入。色目が落ち着いていて、すごくいい感じです。



またしてもラッピングが可愛くて、開くのにちょっと躊躇しました。にゃん副店長イラスト入りのあっこさんの手書きメッセージにも感激。先日やって来たネックレスも今、首から下がっています。

2007/09/25

たまに野獣化

先日、消えてしまった本家サイトの日記ページ。どう復活させようか相変わらず考え中なので、とりあえずこのブログにちまちまと移行する事にしました。多分すごい量だよね。どよーーん。考えると気分が重く…。

でも10月はかなり時間があると思うので。読みたい本も沢山あるしDVDもたくさん見たいし。ワクワクするねぇ秋はほんとに。

なんて言っている間に、あっという間に冬になってしまうのでしょうね。今年も残すところ3ヶ月強。絶対にどこか抜かされていると思う。4月とか5月の記憶があまりないし…。単なる物忘れって気もしないでもないけど。

←そんな本日。とりあえず、ひびのあわ用テーブル枠を作ってみました(←明らかに逃避行為)。そして、ほへと占いやってみた(←完全に逃避行為)。

占いの結果(***の中は私のコメントです)

・基本性格
好きな事しかしない、純粋な人。
楽しい事は好きだが、楽しくも無い事に、楽しいフリはしない。ゆえにクールに見られる人も多い、でも実は楽天家で根は明るい。
興味のある事、好きな事意外は非常にストレスを感じます。 好きな方面の勉強・仕事をするか、好きな趣味を持って下さい。
集中と怠惰(なまける)の差が激しく、集中したときのタイミングの良さは神懸かりですが、モチベーションの低いときは時間を無駄にしがちです。
***純粋かどうかは知らんが、他はびっくりする程当たっています***

・人間関係
人間関係は飾り気を嫌い、素朴で素直な関係を求めます。一見クールな部分はありますが、これと思えば面倒見はいい方です。
性格的に利己的な部分もありますが、基本的にまず自分ありきな性格なので自分を否定する人に対しては非情な部分があります。
衝動を抑え込みすぎると無感情になる場合があります、感情の解放も大切です。
***自分を否定する人には非常というより、そもそも興味を持たないかも。あ、それを非情というのか? 感情は解放しっぱなしでヤバいです。でも幸い見た目にわからないタイプなので、なんとか怪しまれずに生活しています***

・恋愛
基本的には純真なので大人のドロドロした恋愛は無理ですね。
意外と恋愛が苦手な人も多いです。
かわいい恋のような恋愛とたまに野獣化。
束縛はしない、させない。
***たまに野獣化! 野獣て!?笑いすぎて呼吸困難に…***

・生活
不可解な生活の人が多い。行動はテキパキしています。 知らず知らずに、持ち前の楽天主義で助かっています。
楽しい事が好きです。ショッピングも買う物よりショッピング自体を楽しみます。物自体の価値には興味は薄く、あくまで、事柄という形の無いものに意識をフォーカスさせ、実体の無い、音楽や映像などの時間芸術に高い感性を持つ、聴覚の鋭い人も多い。
***不可解な生活て!? 生活感がないとよく言われていたので、思いっきり出すようにしています***

・金運
趣味には消えていきます。それでもまだしっかりしているほうです。
仕事はわずらわしい人間関係が絡むと効率が著しく低下します。あとは好きな仕事か否かが問題です。
***当たっているか? 仕事上でのわずらわしい人間関係を回避する術は身につけました***

弱点
集中に多くのエネルギーを使う為に、意識を分散させる事が出来ない。あくまで、1点集中型。集中力の対極で、慢性的にだらだらする人もいる。
***集中している時は、2日くらい食事をとらなくても全然平気。腹すら空きません。さすがに気をつけているけどね***

以上です。

ほへと占いのサイトはこちらから→。さっき4〜5月くらいの記憶がないと言ったけれど、だらだらしていただけなのかも。

信じる信じないに関わらず、占いって面白いから好き。気分転換になりますな。今回はなにしろ野獣が大ヒットでした。たまに野獣、キャッチフレーズにするか。

2007/09/24

ロボコン

ロボコン大好き!と言っても、ロボコン自体の認知度がえらく低く、ごくたまに知っている人がいても「なんてマニアックな…」と片付けられるのがせいぜいですが、NHKで放送がある度に、毎度心躍らせながらテレビに釘付けになってしまいます。

もともとロボコンとは、高専専門学校のロボットコンテストのことでした。自分達の手作りロボットを使い、規定の競技で全国の高専専門学校のトップに立つのを目標とする、ざっくばらんに言えば、自作ロボットの高校野球みたいなものですな。

20年の歴史のある高専ロボコンとは別に、2002年から始まったのがロボコンの世界版、ABUロボコンです。こちらにはアジア・太平洋の国と地域の大学・工科大学の学生が参加します。高専ロボコンにも海外のチームが参加するようになったな〜と思ったら、いつの間にやら世界大会が出来ててビックリ。マイナーな大会だけに情報がないから、世界大会が始まったなどつゆ知らず。テレビで見て何これ?と思ったのを覚えています。

で、本日テレビで放送していたのがABUベトナム・ハノイ大会。日本で始まったロボコンなのに案外日本は弱いんだよね。一昨年にかろうじて優勝したけど。とほほ。そして世界大会の強豪国と言えば、今回開催国になったベトナム。過去5大会のうち、3度も優勝しているのでした。

日本代表、金沢工業大学チームも今回は健闘。とはいえ、残念な事に3回戦目でマレーシアに敗れてしまいました。期待されていたベトナムも中国に負け、そのまま中国が優勝。確かに優勝するだけのモノを作っていた中国は。完全に勝つためのロボットを作っていました。

今回つくづく感じたのは、ロボコンに対する各国の熱の入れ具合。大統領までもが視察に来る韓国やロボコン大会の話題は必ず新聞一面トップ記事になるベトナム、国内の大会の優勝者は町中をパレードする程の盛り上がりっぷりを見せるタイなどなど。途上国の方が工業技術に力を入れるものとはわかっているけれど、もともとの開催国だというのにあまりに日本国内の扱いは寂しすぎないか?とちょっと悲しくなってきます。日本の未来の技術力は彼らの腕と頭脳にかかっているのに。もっと応援しようよみんな!

そういや、ロボコン好きが高じて以前、こんな映画まで見に行っちゃったんだった。

ロボコン
B000DZV736
長澤まさみ 小栗旬 伊藤淳史


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2003年の作品ですが、この映画で初めて長澤まさみを見て、なんて可愛いんだ!と思ったのでした。高専に通う主人公(長澤まさみ)が1ヶ月の居残り授業を免れたい一心でロボット部に入部し、ロボコン全国大会を目指すという青春映画です。

今回残念ながら日本代表は優勝を逃したけれど、技術賞を獲得しました。運悪く日本が出場する直前にひどい強風と大雨が。ロボットが濡れないようにとピットから会場までの間、自分たちはびしょ濡れになりながらもビニールシートを広げて運搬を手伝ってくれた、韓国やベトナムチームの人たちの姿に感動。10月には高専ロボコンが始まるよ! 今から楽しみです。

2007/09/23

涼しいね!!

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもの。本日の関東地区は涼しく過ごしやすい1日でした。



思いっきり逆光ですみません。涼しくなるとうにオビ密着度が増えてきます。



真夏でもオビはうににべったりくっつぎたがるのですが、少しだけ我慢して、すぐにうにが場所を変えてしまいます。まあね。暑いものね。でも涼しくなると、そのまま一緒に寝ているのでした。



顔だけ見るとうには巨大に見えますが、上から見るとあまり差を感じません。体重はうにが+1キロ強ってとこかな。顔が大きく足が太いから巨大に見えるのだろうか。あ、腹もたるんでるか…。

2007/09/22

めがねとプラネット・テラー

久々に迎えた超ハイテンションな徹夜明けの朝。と言っても寝ない訳にはいかないので、DVDで映画を1本見て気持を落ち着け、その後4時間就寝。起床後に2本DVD観賞の後、シネコンに行きめがねプラネット・テラーを見てきました。

昨日見ていたワイドショーでもこの2本の映画が紹介されていて。その時の司会者の「この2本を一度に見る人は絶対にいないと思うけど、見るのなら"めがね"を先にした方がいい」のアドバイスを思い出し、とりあえずめがねを観賞。



じわじわと大ヒットしたかもめ食堂と同じスタッフの作品とあり、ま、ぶっちゃけ二番煎じだよね?とあまり期待していなかったのですが、こちらもなかなか良かったです。もうこれ、シリーズ化してもいいかも。寅さんみたいに1年に1作品こんな感じの映画もいいんじゃないでしょうかね。



いつもはパンフレットなど買わないのですが、ハードカバーでかなり凝った作りだったので購入。対談やインタビューなど、パンフレットに関してはかもめ食堂よりずっと充実しています。

ただ今回、"たそがれる"という言葉には最後まで馴染めませんでした。って全否定?って感じだけど。日々の中でも人生においても、期せずしてたそがれる時が来るわけで、だからこそそれは美しい瞬間なのだと思うのですが、この映画の中のたそがれは「たそがれる才能がある」とか「たそがれに来た」なんて妙に前向きで全然哀愁ナッシン! そんなやる気満々のたそがれって?となんか変な感じだったな。もちろん映画では描かれていない、そこに至るまでのバックグラウンドがあるのでしょうが、それ言い出したら対局に描かれているマリンパレスの薬師丸ひろ子の方がよっぽどたそがれているような気がするし。

そうそう。薬師丸ひろ子の存在は面白いなと思いました。田舎でのんびりスローライフ。農薬を使わずに自分達の手で作った野菜で健康的な食生活。なーんて無責任な提案を巷でよく見かけますが、実際、自給自足で無農薬野菜作ってたら全然のんびりなんかしてらんねっつの! って感じで。ちょっとした毒気を感じて面白かったです。

そんなわけで(?)、海も空も砂もありままの自然はどこまでも美しく、見ているこちらものんびりとした、いい気分になれる映画でした。本当にこれシリーズ化してほしい。あと、サボテンジャーニーをDVD化して欲しい! かもめ食堂・めがねの荻上直子監督が脚本を書いたドラマなんだけど、面白かったんだよな。せっかく録画して見ていたのに、どうして消しちゃったんだろう。

続いてプラネット・テラー。グラインドハウスものとしてアメリカでは同時上映されていた"デス・プルーフ"が恐ろしく素晴らしかったので、自ずと期待も高まります。そういや先日、友人とそんな話をしている時。私がこの映画のことを「ゾンビが出てくるっていうから、ホラー映画でしょ?」と言ったら「ちーがうよ! ホラーっていうよりバケラッタだよ!」と返されて腰砕けましたマジで。

それ言うならスプラッタだよね? O次郎出てこないよね?と薄れ行く意識の中で己に問いかけつつ、かろうじて小声で「それはスプラッタでは…」と言った所で大爆笑。彼女はChoo Choo TRAINを「チョーチョートレイン」と読み、「だってチョーチョーって書いてあるじゃん!」と周囲を納得させた過去を持つ強者なので、普通に喋っているだけでもいろいろあります。以前も「"頭文字D"を"イニシャルD"と読むと知らず、普通に"かしらもじD"と読んでいて、そのまま仕事で文章を書いちゃったんだけど、結局表記は"頭文字D"だから問題なかったよ」と話したら、「えーあれイニシャルって言うんだ?私はずっと"あたまもじ"って読んでたよ」と返されて倒れかけたんだった。誰も読まないからね普通"あたまもじ"とは。

彼女とは長い付き合いながらここ数年はたまにしか連絡を取り合わないのですが、それでも一生笑えるほどのネタの数々を提供してくれるし、久しぶりに話してるのにも関わらずお互いテンションは全く変わらないし。こんな付き合い方でいいんじゃないかな?と思っています。

で、話は思いっきりズレましたが、プラネット・テラー。これまた素晴らしく面白かった! B級バカ映画好きは必見っす。バケラッタは好きだけど、ホラーもスプラッタも苦手な私でも、心の底から楽しめました。そしてこの映画にもタランティーノが出演しているのですが、すごいことになってますタラちゃん。タランティーノのとこで、驚きのあまり顎が落ちてしまった。ちょっとやそっとの驚きでは人の表情ってそこまで変わらないと思うけれど、マジでぽっかーーんと口開けたまま固まってしまったわ。なにしろすごい。そしてデス・プルーフと同じく、この映画に出てくるお姉ちゃんたちのエロさとカッコ良さは半端じゃないです。ほんとオススメ。見て良かったよ。

2007/09/21

猫もだれます


本日も関東地区は猛暑日。涼しいうちに色々雑事を済ませちゃおうと思ったら、朝から暑くてぐったりです。



暑い時期、オビはよくこの体勢でボーっとしています。寝起きの時など、猫はまず上半身(前半身?)をにょーーーんと伸ばした後、下半身(後半身)を伸ばすストレッチをしますが、前だけ伸ばしたところでそのまま座り込んだ時の格好が上の状態。しばらくこのまま休んでから、再び動き出します。ま、暑いからね…。ちなみにうには、



相変わらず。早く残暑が去るといいな。もうすぐ10月なのに、こんなに暑い日続きだと、全くそんな気分になれませんな。



暑いときでも押し入れ好き。風通しよくしてあるから、意外と涼しいのかも。

そういや今朝、ワイドショーにねこなべが出てしました。暑い時期でもねこなべは可愛い。土鍋の内側ってひんやりしていそうだから、猫は快適なのかも。

可愛いカギッこネックレス

先日届いた可愛いネックレス。



わんだふる★らいふさんからやって来ました。少し前から、チェーンが長めでジャラッといろいろ下がっているネックレスが欲しいと思っていて。たまたまお邪魔したサイトに、頭でイメージしていた雰囲気のネックレスを発見。しかし既に売り切れ状態…。また同じ雰囲気のネックレス販売する予定はないかなーと図々しくも質問させてもらったところ、材料があるからと、作ってくださいました。嬉しーい!



小さなアンティークの鍵とアンティークモノグラム、レースみたいなボタンとキラキラのボタンなどなど好きなものばかりが下がっています。チェーンの雰囲気ともビッタリで、頭の中で抱いていたイメージ以上。もうミラクル!ってほど可愛いですこれ。アジャスター部分にちょこんと付いている、アンティークレースとヴィンテージパールもいい感じ。ショートヘアーだからか、首の後ろとか背中の上の方にちょっとしたポイントがあるとすごく嬉しい。カスタムしたiPod shuffleのスウェードのヒモも、首の後ろでリボン結びにしているし。

ちなみにわんだふる★らいふさんには、店長のあっこさんとにゃん副店長(ネコ)がいらっしゃいます。にゃん副店長は主にあっこ店長の仕事っぷりを見守るのが任務(?)のもよう。無理なお願いをしたにも関わらず、とても親切にして頂いて感激。開けるのをためらってしまう程、ラッピングも可愛かったです。

2007/09/20

スッキリ!!

8月7日の日記にも書いたのですが、収益は寄付しようと思い、このブログでアフィリエイトを始めました。漠然と動物保護などに関する団体にしようとは思いつつも、寄付先が決められず。そんな時、以前からよくお邪魔していたサイトの猫仲間、たきさんプチポンもりおかという猫の保護活動のグループを起ち上げてたじゃん!と思い出し、早速メールを送ったら歓迎してくださいました。よかったー。

多分私の中には人のお金を預かっているような感覚があって。その届け先がハッキリしないことがモヤモヤするというか困ったな〜って感じだったので、それが決まった今もう、超スッキリっす。たきさんのところなら安心だし。てか、たきさんのサイトには散々お邪魔してたのに、何で今まで気づかなかったんだろう。まあまだ微々たる額しか貯まっていないので、そこまで心配しなくてもいいんだけどさ。己に経済観念がないという自覚があるだけに、お金の事にはつい慎重になってしまう私である。それなのに何故浪費癖がなくならないのかってのは自分でも不思議なんだけど。

そんなスッキリな本日ですが、関東地区は猛暑でした。「真夏並みに気温が上がります」と言っても9月だし。8月の日射しとは違うでしょーなんて思ってた私がバカだった。本当にジリジリと焼け付くような日射しリターンで、気分はスッキリでも体はぐったりです。



相変わらず腹出して寝ているうに。と言ってもこれは、3日くらい前の写真です。寝ていると思ってカメラを構えたら起こしてしまった。スマン。ハロウィン仕様? オバケの手になっています。

2007/09/19

ピュア

「性格に攻撃性が足りない」という理由で、タイタスという名の麻薬探知犬がアメリカの麻薬捜査チームから外されたそうです。麻薬を嗅ぎ分ける能力は高いものの、人に噛み付くのが苦手。ドラマに出てくる刑事に例えれば、恫喝するよりカツ丼食べさせてあげるタイプだったのかもね。

これってなかなか興味深い話題だなーと思いました。だって麻薬探知犬って素晴らしい能力を持つが故に、人間のために働くだけの一生を送っている印象があったから。普通の飼い犬とは比べ物にならないくらい寿命が短く、麻薬中毒で亡くなる犬もいるとか。こんなこと言っちゃっていいのかわからないけど、見方変えたら虐待だよねぇ。とはいえ、麻薬に関わる浅はかな犯罪者を捕まえるために犬に頼らざる得ない現状は変えられず。人間の立場からはもう、都合良く考えるしかないのかなーなんて思っていたんですよ。

もはや麻薬探知犬は生き物としての犬というより、操作に必要な道具というイメージ。だから性格適性云々で離職なんて話を聞くと、妙にホッとしてしまいます。タイタスにはいい飼い主の元で長生きしてもらいたいですな。ってそれもまた、都合のいい幻想なんだけど。

でもさ、犯人逮捕のために多くの犬達の命を犠牲にしているのだから、犯人にはその分もガッツリ量刑増やしたらいいんじゃない? じゃなきゃこっちの気が済まないよ。あと、探知犬にするには相当の訓練が必要なのはわかるけど、活動させる期限を決め、早めに引退させたらどうなんでしょうかね。あーそれよりなにより、麻薬なんてもんが商売になる現状に腹が立つわ。もともと人の脳にはモルヒネと似た働きをする、エンドルフィン酸という脳内麻薬があるんだから、薬に頼らずそれ使おうよ。お金もかからないし害もないんだよ。

麻薬と言えば、先日、全くそんな話とは思わず借りたDVDが麻薬がらみの話でした。


ピュア


出演者にキーラ・ナイトレイの名前が大々的に出ていますが、10歳の少年が主人公です。お母さんが病気のために常用していると信じていた薬が実はヘロインと知り、なんとか止めさせようと懇願する少年の、タイトル通りピュアな気持を全面に出したファミリードラマ。日本未公開だよねーと思ったら、イギリスでも小規模公開とのこと。キーラ・ナイトレイは少年がよく行く店のウェイトレス役で出演しています。

麻薬に頼ろうと思うこと自体が心の弱さの表れだとしたら、中毒状態から抜け出すのは本当に大変な事だと思います。麻薬と言ってもいろいろあるけど、ヘロインとかコカインとか覚せい剤系は使い続けていたら間違いなく死ぬからね。大麻解放を主張し続けていた中島らもでさえ「覚せい剤は絶対にダメ!!」って言ってたよ。

2007/09/18

世界柔道とかアウトレットとか

そういや昨日の世界柔道。最終日にしてようやく金メダルがでましたな。

大体さ、みんな全然柔道やってないじゃん! と、大会を見ている多くの日本人が感じたことかと思いますが、これからJUDOという競技はあんな感じで進展してゆくのでしょう。正直、柔の道もへったくれもあったもんじゃねぇって感じです。

そんなわけで、私も連日イライラしながら試合を見ていましたが、昨日、谷選手の戦いっぷりを見ていて、もう仕方ないんだなこれはという気持になりました。というのは、谷選手だけはアテネオリンピックの時点で既に、今までの自分の柔道から、無理せずポイントを稼ぐJUDOに転換していたことに気づいたからです。

それは世界柔道大会でトップの座に輝き続けながらも、オリンピックでは2大会続けて金メダルを逃した谷選手の、何が何でも勝ちたいとゆう誰よりも強い執念の表れなのでしょう。日本勢もこのまま世界の中でJUDOという競技に参加し続けるのなら、常に一本勝ちできる程の圧倒的強さを身につけるか、世界基準に対応していくしかないと思います。日本の柔道の心は大切だし、その道に進む上では絶対になくしてはならないと思いますが、世界的な競技となってしまったJUDOについては、んな事言ってる場合でもないのかな、と。何にせよ、四の五の言わずにどんな状況でも正々堂々と勝つ、谷選手の姿勢は感動的。やっぱ女の方が順応力あるのかなー。

なーんて言ってはいるものの、組んだら負け、みたいなあのやり方。ふざけるな!って言うか、ほーんと見ていて腹立つわ。あんなのに負けない、強靭な精神力と圧倒的強さを身につけてほしい。有無を言わさず堂々と勝てる力をつけてもらいたいと心から願います。

そんな本日(って、どーゆう切り返し?)。一昨日に行かなかった店のザワークラウトのサンドイッチが、やっぱどーしても食べたい! と思い、車に乗り込んだ瞬間、今日はお休みと気がつきガッカリ。この際だから、心のベストテンNo.1の茨城のお店行っちゃう?と急遽行き先を変更。昼食をとるつもりだったのに、着いた頃にはすっかりおやつタイムでした。カスクルートのサンドイッチ食べて気持はすっかり満たされ、その後、調子に乗って佐野プレミアムアウトレットまで。

あれー私、そんな今ヒマだったっけー?と思いつつ、まいいや!と超カジュアルなトレーナー2枚購入。トレーナー買うの何年ぶりだろう…。なにしろ最近、欲しくて仕方なかったんですトレーナーが。なんでかわからないけど。んなわけで、本能の赴くまま買い物をし、とぼとぼと帰宅したら、さんま御殿の時間でした。あーほんと、時間経つの早いよねー最近。

ひこにゃんにゃん

ずっと以前にNHKニュースのヘッドラインで目にした「ひこにゃん」という文字。ひこにゃんってなに?という私の問いかけを無視するかのように、その話題に触れずに番組は終わってしまい、私自身もすっかり忘れてしまいました。それから数ヶ月、再び「ひこにゃん」という言葉を聞き、今度こそはと忘れないうちに検索。そしたら、こんな可愛いものがヒットしたよ。

ひこにゃんとは、彦根城築城400年祭を盛り上げる効果を狙ったいわゆる"ゆるキャラ"。公式サイトによると、江戸の豪徳寺で彦根藩二代め藩主の井伊直孝が、にわか雨に遭い大木の下で雨宿りをしていると、手招きする白猫が。何かと思い、その猫に近寄った瞬間に、今まで雨宿りをしていた大木に雷が落ちました。直孝はこの猫に感謝し、後に豪徳寺を井伊家の菩提寺としたとゆう、いわゆる招き猫発祥伝説から、白い猫のキャラクターが生まれた、とのことです。

実際、ひこにゃん人気ほど築城400年祭の認知度は上がってはいないようですが、ひこにゃん目当てで彦根城に訪れる観光客は絶えず、先日16日に400年祭総入場者数50万人を記録したそうです。さすが可愛い大国ニッボン。

ひこにゃんムービーもたくさんありました。動きも超可愛い。



頑張れ中の人! しかし、ひこにゃん音頭…一度聞くと頭からなかなか離れてくれません。

2007/09/17

オビワクチン

本日は敬老の日。ということで、午前中にオビのワクチン接種をしてきました。

年に一度の大イベント。なにしろびびり猫のオビ、戸棚からキャリーバッグを出しただけで危険を察知し、猛ダッシュで人の手の届かぬ所に隠れてしまいます。なので、ワクチン接種予定日の2週間前にはリビングにキャリーバッグを出し、慣らしておかなければなりません。まあそれでも、一度でバッグに収まってくれたことはないんだけど。

一応今日トライして、ダメならまた明日…なんて気楽に考えていたのがよかったのか、今日はあっさり(でもないけど)バッグに入ってくれました。正確に言うと、入ったより押し込んだって感じだけど。

バッグに入ったらこっちのもん。速攻で動物のお医者さんまで行き、ちゃちゃっとワクチン接種&ここぞとばかりに気になる点をいろいろ聞いて帰って参りました。その間約50分。オビにとっては長い50分だったと思います。



動物のお医者さんは以前住んでいた家の近くにあるため、車で10分弱かかります。もちょっと近ければいいんだけどな。しかもその一帯、週末になるとコスプレマニアたちが集う場所として有名らしく。というのを以前耳にしたときは、へぇ〜なんて感じで聞き流していたのですが、新聞の全国版に取り上げられているその写真の、大盛況っぷりを見て驚いたのでした。

なぜわざわざあんな場所に…と思ったものの、私も以前はわざわざあの場所に写真を撮りに行ってたじゃん! と思い出した。しかも自分のサイトの写真ページでそれ紹介してるし。ちょっと変わったデザインの建物が多いんだよね、あの辺り。

そんなわけで、付近を通るとやっぱすごい人! と思ったら、ほとんどがお年寄りだった。敬老会があるんだね。敬老会って何やるんだろう。成人式みたいなものなのかな。

2007/09/16

題名のない子守唄

夕方、ザワークラウトのサンドイッチが美味しい店まで車を走らせている途中で気が変わり、もう5〜6年くらい足を運んでいないイタリア料理屋さんへ。距離的には車で30分くらいの場所だと思うのですが、常に渋滞している道を通るため、小1時間はかかってしまいます。それが面倒で足が遠のいていたのでした。

久々に行ったはいいが、思いのほか食欲もなく。軽〜く食事をとって店を出て、映画題名のない子守唄を見てきました。別にイタリア料理食べた後だからイタリア映画観たってわけじゃないんだけど。

題名のない子守唄は、ニューシネマパラダイスや海の上のピアニストなどで知られるイタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作です。東欧と接する北イタリアの港町トリエステにやって来た、忌まわしい過去を持つ女イレーネは、ある重大な目的を果たすべく、アダケル家のメイドの職を得ます。イレーネの現在の姿を追うと同時に、彼女が体験した恐ろしい過去が次々と明かされて行くサスペンスタッチの映画でした。

冒頭、いきなり監督から「結末は誰にも言わないでね」というメッセージがあったので、ストーリーには触れませんが、どこにネタバレがあるか正直わからないので、一応白文字にしました。興味のある方だけどうぞ反転させてご覧ください。

*******ココカラ*********


ぶっちゃけ言うと、そこまで意表をつくような展開はありません。っていうのを「誰にも言わないで」なのかな?と思い、文字白くしてみました。

しかしこの映画には謎が多い。最初から最後まで至る所に伏線があり、常に思わせぶりで何か裏がありそうな雰囲気が漂っています。しかし伏線全てに答えがあるわけではなく、見る側の想像力に委ねられるところが多い。その点がこの映画の一番の面白みだと思いました。

なにしろ上手だなーと思ったのがキャスティング。アダケル家の、いかにも人には言えない過去を抱えていそうな夫の顔と、常に何かに警戒し気を張りつめている妻の顔。それ見ただけで、この夫妻にも何か重大な秘密があるのでは?と思わされてしまう辺り、すっかり監督のワナにはまってしまった感じです。


*******ココマデ*********


なにしろ、自分の想像力次第でいくらでも楽しめる作品だと思います。深読みしようと思えばきりがない。1から10まで手取り足取り説明してくれる最近のハリウッド映画や日本映画と比べて、その点がものすごく面白いし、まさに私の好みでした

やっと追いつきました。

更新せずに溜めたままのテキストを、合間合間に更新していましたが、やっと今日の日付に追いつきました。こっから、サーバーに飛ばされた日々の泡をちまちま修復して行きたいと思います。その前に爪切ろう。てか、今、週間天気予報見たらずっと晴れマーク&最高気温30度以上で萎えた。マフラー2つ買って、すっかり冬気分だったのに…。

2007/09/15

ミス・ポター

本日は映画、ミス・ポターを見てきました。

ピーターラビットは大好きだけど、正直レネー・ゼルウィガーの演技が苦手。すごく演技の上手な女優なんだろうなとは思うけど、ま、好みの問題ですな。

そんなわけで、何度も予告を見ながら「これスクリーンで見る事ないだろうな」と思っていたのですが、シネコン行ったらこの映画とアーサーとミニモイのなんたらかんたらしか見るものがなくて。上映のタイミングが合うこの映画を観賞することになった次第です。

それで映画ですが、「ピーターラビット」の作者ビアトリクス・ポターの恋と波乱に満ちた半生を描く感動作。のキャッチのまんま、文科省推薦?って感じでなかなか良かったです。なにしろ美しく自然が描かれていて、後半にもなるとレネーの演技云々はあまり気にならなくなりました。思っていたよりずっと良かった。

ビアトリクス・ポターがいかに偉人かという事は知ってはいたけれど、本当に良家のお嬢さんだったのね。だからこそ、時代の波に流される事なく、自由に自分の好きな世界を全うできたのでしょう。とはいえ、1900年代初頭の封建的なイギリス社会は、女性がアーティストとして自立するには相当に困難な時代だったはず。ビアトリクスに強い意志と勇気と賢さがあったからこそ、自らの道を切り開けたのだと思います。

その後彼女は、そんな自分の恵まれた環境と、溢れんばかりの豊かな感性を与えてくれた自然に、有り余る程の恩返しをします。産業革命の進行とともに失われそうになる美しい湖水地方の土地を、ビーターラビットなどの収益で次々と買い上げ、国土の1%にも及ぶ土地の維持管理をナショナル・トラストに託したのです。もうほんと、偉い!としか言いようがない。自分の利権ばかりに執着する、どっかの国の政治家やらなにやらの脳みそに、コンパスの芯でキリキリと刻み込んでやりたいよ、ビアトリクスの半生を。

この映画はナショナルトラストの協力を得て、実際に湖水地方で撮影されたとのこと。なにしろピーターが生まれたイギリスの湖水地方は一見の価値あり。木も動物も当たり前のように人と共存する、静かで美しい光景です。

2007/09/14

ネコムービー

最近はすっかり別バージョンになってしまいましたが、大好きな猫CM。



↓マックと戦う猫。


こうゆうの見てると、あっと言う間に時間が経っていて驚きます。一応ネコは人笑かそうとして行動しているわけではないので、何が起こっても神妙な面持ちなところが可笑しい。

そう言えば今日、近所のホームセンターの中にある、クラフト用品専門店に行ったら、ビーズコーナーにヤングなメンズ(by叶姉妹)のグループがちらほら。どいつもこいつも体格がよく、ちんまりと小さな瓶が並んでいるビーズコーナーにおいて、ものすごい違和感を放っていました。で、奴らみんな何かを真剣に選んでいるんですけど、最近男の子の間でビーズが流行ってるの? 一体何事? と思いながらその場を後にしました。なんなんだ一体? 気になるー。

2007/09/13

ほのぼの官邸猫ズ

イギリスから可愛いニュース。首相官邸で猫が飼われることになったそうです。と言っても、現在首相官邸で暮らしているのはブラウン首相一家ではなく、ダーリング財務相ファミリー。本来ならブラウン首相一家が住むはずですが、現在暮らしている財務相公邸の方が広く住みやすいとの理由から、ダーリング財務相一家が官邸に暮らすことになったとか。そこで、ダーリングファミリーと暮らしている猫のシビルも一緒に引っ越して来るとのこと。



官邸猫といえば、サッチャー政権の1989年から住み着いた迷いネコのハンフリーが有名でしたが、昨年2006年に亡くなったそうです。ハンフリーはメージャー首相の任期中に一時期消息不明になってしまい、すっかり死亡したとみなされ葬儀を行っている最中にひょっこり舞い戻ったとか。その際官邸は、「メージャー首相はじめ全閣僚とも喜びに堪えない」との声明を出し、クリントン米大統領一家の飼い猫、ソックスからも祝電が届いたそうです。


鼻ペロシビル、かわい〜


ハンフリーが官邸内を走り回り、秘密会議の出入りも自由だったように、シビルも官邸内でのびのび暮らせそう。ハンフリーの食事代(年間約2万4千円)は官房費から出ていましたが、シビルの飼育代はダーリング財務相一家が負担するもよう。



↑こちらはハンフリー。ブレア首相就任から数ヶ月後に引退と報じられたものの、猫アレルギー持ちのブレア首相夫人に暗殺されたのでは?なんて噂が流れ、生存証明のために当日の新聞を下に写真撮影されたところ。病気を理由に公務員宅に預けられた…というのが引退の理由だそうですが。



↑クリントンとソックスのツーショット切手。ホワイトハウスの庭でクリントンが演説している後ろにソックス君がいる、有名な画像があると思うんだけど見当たらなかった…。

それにしてもアメリカ大統領が猫を飼うというのは異例中の異例らしいですな。というのは、犬=忠実な友 猫=裏切り者 というイメージが未だにあるらしく、民主党のクリントンだから許されたけれど、保守系の共和党なら考えられないことだそう。

でもそれ聞いた後、ブッシュがプレッツェル喉に詰まらせて倒れている傍らにいた2匹の犬達が、全く何の反応もしなかったって話聞いて爆笑したんだった。忠実な友なのに…。

結局その後、ニューフェイスのラブラドールと相性が悪いからと、ソックスは元秘書宅に引き取られることに。犬猫関係なく、普通は先住者を優先しないか?と、それ以来クリントンファミリーが嫌いになった私ですが、その話題に関してデーブ・スペクターの「(当時クリントンが奔走していた)中東和平云々より先に、自分ちの和平をなんとかしろ」とのコメントには笑ってしまいました。

2007/09/12

モザイクパンダ

昼食をとりながらテレビに流れたニュース速報に驚き! 安倍ちゃん辞任て? 何故に今? と、チャンネルバシバシ変えながらニュースを待ったのですが、今回私調べによるところTBSの速報がダントツに早かったような気がします。テレビ朝日はその10分後くらいに流れてたよ。

ま、この際どーでもいいんですけどね。次ひょっとして"あ"のつくあの人?と思うと、本格的にどーでもいい話だわ。どうせ短命に終わるんだろうし。あの人、いまいち発言軽いんだよねー。総理って感じしないよ。安倍ちゃんもそうだったけど。

そんな本日。9月らしい涼しい一日だったので、長袖着てみました。

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rough natural charmのモザイクパンダTシャツです。何でパンダをモザイクにするのか全くわからないんですけど、モザイクひとつひとつが縫い付けてあって、相当可愛いんですよこれ。なんか笑っちゃうよね、このアイディア。よく思いつくなーほんと。

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後ろ側にも可愛いパンダちゃんが。ラフTはロングスリーブも可愛いのね。トレーナーとかパーカーの季節も楽しみです。

かわいいブレスレット

昨日夕方、郵便ポストを覗いたら、届け物がポストに入らなかったので持ち帰りました。という内容の不在通知が入っていました。

その時間、思いっきり在宅だったんだけど…しかもそんな時のために宅配ボックス設置されてるんだけど…と、釈然としないものを感じつつも郵便局に電話をし、今日の通常郵便と一緒に届けてもらうことにしました。

実は一昨日の月曜日、沖縄の友人から郵便物送ったよ連絡をもらっていたのでした。でも沖縄月曜発のものが火曜日に到着するなんて夢にも思わなかったので(いつもは発送翌々日に到着してるし)ビックリ。同じ日に大阪から送ってもらった郵便物はまだ届いてないのに。というか、不思議な事に名古屋や大阪からの郵便物は微妙に到着遅い気がします。以前、名古屋の友達とフィンランドの友達が同じ日に手紙を送ってくれて、たまげたことにフィンランド発の手紙の方が早く届いたことありました。あれには本当に驚いたわ。フィンランドの郵便事情の良さは異常だよ。

そんなわけで、本日届いたのがこれ。



天然石のブレスレット。あまり物には依存しない方ですが、お守りっぽい何かが欲しいなーと思って。友人に頼んで、その友人御用達のお店にお願いしていたのでした。携帯メールで何度かやりとりを繰り返してこちらに決定。実物の第一印象は小さっ!でしたな。今まで手首サイズに合わせて何かを作ってもらったことがなかったので、今回改めて己の骨細っぷりを実感しました。まあ私の場合は大体がちびっこサイズなんだけどさ。それにしても淡い色使いが可愛いっす。こんなに可愛いのにすごいリーズナブルなことに驚いたわ。



同封されていた南国の香り漂うお菓子たち。沖縄黒糖ちっちゃなプリッツ、すげー美味い! 他のお菓子は次回のお楽しみにします。

そういや郵便屋さん。通常便と一緒にと言ったのにも関わらず、わざわざ午前中に届けてくれたんだ(いつもは夕方)。民営化するかもよ〜なんて雰囲気漂い出した頃から、郵便局のサービスがビックリする程向上して。でも民営化決定したら元に戻っちゃうんじゃないの?と思っていたのに局員の意識は変わらないらしい。昨日はたまたま知らない人が配達していたみたいだけど、いつもは朝でも夜でも気持よく郵便物を届けてくれます。とゆーか、家に郵便物が多いからか私が馴れ馴れしいからか知らないけど、うちに届けてくれる配達員の人とは殆ど顔見知りになってしまう。仲良くなっても、頻繁に配達地域が入れ替わっちゃうから、その点ちょっと寂しいんだけど。

2007/09/11

アリスを探して!

昨日紹介した雑誌Milk。あまりに気に入ってしまったので、バックナンバー全部注文してみました。って、アホだよね。わかってたけど。そのついでに装苑も購入。装苑は毎月とは言わないけれど、2ヶ月に1冊は購入している気がします。

装苑 2007年 10月号 [雑誌]
B000UX74AQ


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いつもパラパラッと本屋で開いてみて、気になる記事が2つ以上あったら購入することにしているのですが、今回は表紙の「アリスを探して!」を見て即決。アリスにまつわるファッションやアートの中に、なんと5ページにも渡ってJan Svankmajerの特集がありました。

Jan Svankmajer's Alice
Kristyna Kohoutová Jan Svankmajer
6305779635


カタカナ表記だとヤン・シュヴァンマイエルと書くみたい。原作のアリスファンから見て、ディズニーよりこちらの方がイメージに近いと感じる人も多いのではないでしょうか。子供の頃に不思議の国のアリスを読んだ時は、なんておっかない話なんだ…と思いましたが、Jan Svankmajerが描くアリスの世界はグロテスクでファニーで、その時抱いた印象にかなり近いものを感じます。

不思議の国のアリス
ルイス キャロル Lewis Carroll Jan Svankmajer

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エスクァイアマガジンジャパン 2006-11
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こちらはシュヴァンマイエルによるアリスの絵本。上の映画とは全く別ものだけど、シュヴァンマイエルならではの表現でアリスを描いていて、私にとってはお宝級に大好きな一冊です。アリスといえばやっぱテニエルの挿絵がスタンダードなのかな?でも、聖書に次いで多くの国で出版されている書物と言われるくらいポピュラーなものだけに、これからも色んな作家によるアプローチを楽しみたいと思っています。

2007/09/10

可愛いちびっこ雑誌Milk

今日の半蔵門サミット。本筋とは関係のない話だけれど、中国のある宗教団体が地軸を変えようと大勢で一斉にジャンプしてみたという話に笑ってしまいました。それで地軸は変わるのか?

それを言うなら地球温暖化が叫ばれる今、南側沿岸の土をちょっとずつ北側沿岸に運んで行って、日本全体を北上させりゃもうちょっと夏も涼しく過ごせるかも知れませんな。でもそれだと、都とか県の位置がごちゃごちゃになっちゃうか。以前、自宅から50メートル離れた場所にあるバス停を、少しずつ移動させて自宅前まで持って来ちゃったって人の話聞いた事あるけど、そんな要領でなんとかならんものでしょか。

そんな本日。本屋で可愛い雑誌を発見。早速買ってみました。

MilK (ミルク日本版) 2007年 10月号 [雑誌]
B000V9HBK2


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フランス雑誌の日本語版みたい。子供向けというか、子を持つ親向け雑誌なので、私には縁のない世界だねーと思いきや、掲載している服も写真も可愛くてもろ好みのものばかり。しかも、付録はタンタン新聞でした。



Wafflish Waffleのこども服。女の子着用のチュニックはリンゴ模様。男の子がかぶっている帽子が欲しい。



こちらはPAUL&JOEのちびっ子ライン。大人のコレクションをベースに、4歳から12歳まで展開しているそうです。12歳…サイズ的にはOKっす。でもさーこれなら、大人が着ても大丈夫だよね。



オマケの割には充実のタンタン新聞。なんと16ページもありました。いよいよ映画化も現実のものとなり、期待も高まるばかりです。ちなみにタンタンって中国だと「丁丁」と表記されているらしい。わかる! わかるんだけどちょっと笑える。

2007/09/09

キャス・キッドソンへようこそ

Amazonから可愛い本が届きました。

キャス・キッドソンへようこそ (e-MOOK)
4796659374


発送メールは届いてたけど、発売週明けだよね?と思っていたので、ペリカンさんがやって来たときは嬉しかった。どこ開いてもキャスの世界。可愛い色使いに気持がとことん安らぎます。



オマケのバード柄エコバック。正直あまり期待していなかったのですが、可愛いじゃん! 使えそうじゃん! って感じで大満足。キャスのエコメッセージがついています。



英国大使館内に突如現れたキャスハウス。この秋にも可愛いプリントがたくさん発売されますな。と言いつつ、私が一番好きなプリントはこの本の中で大橋利枝子さんが紹介しているポージークリームです。



クラシカルで素朴な雰囲気のポージークリームプリント。この本で初めて知ったのですが、もうポージーを使った商品は売っていないそうです。コットンバッグ持っているけど…。それならいろいろ集めておけばよかったなー。最近のものでは、本の表紙とエコバッグにも使われている、バードプリントが一番気に入っています。