2007/09/22

めがねとプラネット・テラー

久々に迎えた超ハイテンションな徹夜明けの朝。と言っても寝ない訳にはいかないので、DVDで映画を1本見て気持を落ち着け、その後4時間就寝。起床後に2本DVD観賞の後、シネコンに行きめがねプラネット・テラーを見てきました。

昨日見ていたワイドショーでもこの2本の映画が紹介されていて。その時の司会者の「この2本を一度に見る人は絶対にいないと思うけど、見るのなら"めがね"を先にした方がいい」のアドバイスを思い出し、とりあえずめがねを観賞。



じわじわと大ヒットしたかもめ食堂と同じスタッフの作品とあり、ま、ぶっちゃけ二番煎じだよね?とあまり期待していなかったのですが、こちらもなかなか良かったです。もうこれ、シリーズ化してもいいかも。寅さんみたいに1年に1作品こんな感じの映画もいいんじゃないでしょうかね。



いつもはパンフレットなど買わないのですが、ハードカバーでかなり凝った作りだったので購入。対談やインタビューなど、パンフレットに関してはかもめ食堂よりずっと充実しています。

ただ今回、"たそがれる"という言葉には最後まで馴染めませんでした。って全否定?って感じだけど。日々の中でも人生においても、期せずしてたそがれる時が来るわけで、だからこそそれは美しい瞬間なのだと思うのですが、この映画の中のたそがれは「たそがれる才能がある」とか「たそがれに来た」なんて妙に前向きで全然哀愁ナッシン! そんなやる気満々のたそがれって?となんか変な感じだったな。もちろん映画では描かれていない、そこに至るまでのバックグラウンドがあるのでしょうが、それ言い出したら対局に描かれているマリンパレスの薬師丸ひろ子の方がよっぽどたそがれているような気がするし。

そうそう。薬師丸ひろ子の存在は面白いなと思いました。田舎でのんびりスローライフ。農薬を使わずに自分達の手で作った野菜で健康的な食生活。なーんて無責任な提案を巷でよく見かけますが、実際、自給自足で無農薬野菜作ってたら全然のんびりなんかしてらんねっつの! って感じで。ちょっとした毒気を感じて面白かったです。

そんなわけで(?)、海も空も砂もありままの自然はどこまでも美しく、見ているこちらものんびりとした、いい気分になれる映画でした。本当にこれシリーズ化してほしい。あと、サボテンジャーニーをDVD化して欲しい! かもめ食堂・めがねの荻上直子監督が脚本を書いたドラマなんだけど、面白かったんだよな。せっかく録画して見ていたのに、どうして消しちゃったんだろう。

続いてプラネット・テラー。グラインドハウスものとしてアメリカでは同時上映されていた"デス・プルーフ"が恐ろしく素晴らしかったので、自ずと期待も高まります。そういや先日、友人とそんな話をしている時。私がこの映画のことを「ゾンビが出てくるっていうから、ホラー映画でしょ?」と言ったら「ちーがうよ! ホラーっていうよりバケラッタだよ!」と返されて腰砕けましたマジで。

それ言うならスプラッタだよね? O次郎出てこないよね?と薄れ行く意識の中で己に問いかけつつ、かろうじて小声で「それはスプラッタでは…」と言った所で大爆笑。彼女はChoo Choo TRAINを「チョーチョートレイン」と読み、「だってチョーチョーって書いてあるじゃん!」と周囲を納得させた過去を持つ強者なので、普通に喋っているだけでもいろいろあります。以前も「"頭文字D"を"イニシャルD"と読むと知らず、普通に"かしらもじD"と読んでいて、そのまま仕事で文章を書いちゃったんだけど、結局表記は"頭文字D"だから問題なかったよ」と話したら、「えーあれイニシャルって言うんだ?私はずっと"あたまもじ"って読んでたよ」と返されて倒れかけたんだった。誰も読まないからね普通"あたまもじ"とは。

彼女とは長い付き合いながらここ数年はたまにしか連絡を取り合わないのですが、それでも一生笑えるほどのネタの数々を提供してくれるし、久しぶりに話してるのにも関わらずお互いテンションは全く変わらないし。こんな付き合い方でいいんじゃないかな?と思っています。

で、話は思いっきりズレましたが、プラネット・テラー。これまた素晴らしく面白かった! B級バカ映画好きは必見っす。バケラッタは好きだけど、ホラーもスプラッタも苦手な私でも、心の底から楽しめました。そしてこの映画にもタランティーノが出演しているのですが、すごいことになってますタラちゃん。タランティーノのとこで、驚きのあまり顎が落ちてしまった。ちょっとやそっとの驚きでは人の表情ってそこまで変わらないと思うけれど、マジでぽっかーーんと口開けたまま固まってしまったわ。なにしろすごい。そしてデス・プルーフと同じく、この映画に出てくるお姉ちゃんたちのエロさとカッコ良さは半端じゃないです。ほんとオススメ。見て良かったよ。

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