2009/02/23

2009 アカデミー賞

アカデミー賞授賞式、スラムドッグ$ミリオネアが作品賞・監督賞はじめ8賞受賞と、私にとって嬉しい結果でした。これだけ賞とりゃシネコンでもかかるでしょー。ペネロペ・クルスが助演女優賞受賞したそれでも恋するバルセロナは無理かなー。しかしどうして原題Vicky Cristina Barcelonaが、それでも恋するバルセロナになっちまうんだろ。

あと当然といや当然なんですけど、長編アニメ賞のWALL・E:ウォーリー。作品賞でもいいじゃん!ってくらい大好きな映画なので、そうゆう意味ではアニメと限定されることに軽く不満も感じつつ、でもやっぱ嬉しかった。昨年は面白い映画が多かったと思うのですが、その中でもウォーリーは1番目か2番目か3番目(って結局何番目よ)に好きな作品で、私の中ではジブリにおける千と千尋みたいな印象なんですよ(ちなみにモンスターズインクはトトロ)。

ウォーリー 初回限定 2-Disc・スペシャル・エディション (初回限定) [DVD] 赤い目のオートをはじめ、途中、何度も2001年宇宙の旅 を思わせる場面があります。そしてシュトラウスの"ツァラトゥストラはかく語りき"が流れたところから、ウォーリーが2001年のHALとは全く違った行動をとる。そこで一気にテンションが上がり、最後の方は涙ながらに見ていました。

HALとウォーリー、それぞれの思考や行動は人間そのものなのに、何故それをロボットで描く必要があるんだろう。自分自身、それがロボットでなきゃこんなに感情移入できないよねーと想像できることも余計に不思議に思えて仕方がない。常日頃から、人を機械&器械に感情移入させたくてしょーがないと考える私には大ヒット。見終えてから何日も何日もこの映画について考えちゃってるくらい、私にとって大きい作品です。

ウォーリーの太陽電池充電完了&再起動音はMacの起動音、イヴのデザインはiPodのデザイナーのジョナサン・アイブ、赤目のオートの声はMacInTalk(Macintoshの音声合成ソフト、懐かしいよ!)と、Macユーザーには嬉しい情報も多々あり。ジョブス元気になってほしいなー。

短編アニメ賞を受賞した、加藤監督の「つみきのいえ」もとても良さそうな作品ですな。「おくりびと」が日本代表作品に選出された時は、上手い選択だなーと思いました。ここ数年の傾向は、あんな感じの内容、生と死をテーマにその国の文化や社会情勢などをユーモアを交えて描いた感じの作品が選ばれやすいじゃないっすか。まさか受賞までするとは思わなかったけど。他に秀でた作品がない時は、そんな感じの映画が受賞するんですけど、今回はイスラエルの映画がその秀でた部類に入っているような(未見だが)気がしたから。このタイミングにイスラエル映画ってのも選びにくかったりしたんだろうか。

周囲におくりびとを見た人間がひとりしかおらず、その友人の感想も「んーまあねーー」みたいなパッとしない感じで。ちなみにその友人は「赤い糸」という映画が見たかったのに、中学生の娘がおくりびと見たいと言うからそっちを観に行ったんだって。って、逆じゃね普通それ。そんな感じで、ひとりで映画館に足を運ぶほどの興味もないし、誰からも誘われないのでテレビで放送したら多分見ると思います。ちなみにヤッターマンは友達に誘われて観ることになった。あれもひとりじゃ観に行く気しないよな。

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