2009/02/19

おてんばルル

毎週必ずチェックしている東京カワイイTV。昨晩は番組MC沢村一樹のパリコレデビューに便乗して、フランスでのロケが中心でした。

以前、何かの番組で日本在住のフランス人が「今、ファッションの最先端は原宿です」と言っているのを聞いた時は、まあ日本が好きで日本に住んでいるわけだから、単にこの人が日本びいきなだけじゃ…なんて思っていたのですが、番組内でクリスチャン・ラクロワが「以前はロンドンが最先端だったけど、今は東京。業界の人間なら必ず東京のストリートスナップが出ている雑誌をチェックしている」と語っているのを聞いて、へーーー?と驚いた次第です。あと、フランスの人に「"カワイイ"って言葉知ってる?」と聞くとみんな「原宿のファッションのこと」と答えていた。そうゆう認識なんだね。

そんな流れを察してか、外務省でカワイイ調査隊を結成。日本のカワイイ文化を世界に発信すべく調査に乗り出したとのこと。って、遅いよ! もう2年くらい前にやってくれよそれ。大体さー80年代にヨージヤマモトとかコムデギャルソンがフランスで人気出た時点で、ファッションで外貨稼ぐこと考えて国を挙げてアピールしてほしかったよ。やれシャネルだヴィトンだエルメスだって、毎年どれだけの金がフランスに流れてるんだか…。ファッションやサプカルチャーを甘く見過ぎなんだよお役人は! センスないにも程があるよ!

と、深夜にひとり高らかに舌打ちしながら番組を見ていたのですが、外務省カワイイ調査隊のおっさん3人が意外にも本気というか、デコだの姫だのロリータだの、今時のガールズの趣味嗜好に戸惑いつつも、一生懸命理解しようと話を聞いているのが面白かったです。40〜50歳くらいのおじさんたちだと思うのですが、あの年代にありがちな上から目線も妙な威圧感もなし。女の子たちもニコニコと感じよく説明してあげてて可愛かった。妙にほのぼのとした雰囲気でした。

おてんばルル高級ブランドにはとんと興味のないワタクシ。かなり年上の従姉妹がエルメスに勤めていたので、何かの節目やらお祝いにはエルメスのものを頂いておりましたが、一度も身に付けたことがありません。もったいないなー。物を所有したり身につけることには興味がなくとも、それらを作った人には興味津々。自伝やデザイン本などはかなり読んでいると思いますが、こちらはイヴ・サンローランがディオールで働いていた20歳の頃に手がけた生涯唯一の絵本です。って、今から50年以上も前かい。フランス語版があるのは知ってたけど、邦訳版が出ると聞いて狂喜しつつ予約したのであった。これは言葉がわからないと辛い内容です。"おてんば"どころではない、かなり強烈なキャラの女の子ルルのお話。溢れんばかりの毒気がクセになります。

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