2009/02/22

ねこのごんごん

222のにゃーにゃーにゃーで今日は猫の日。ということで、私の好きな猫絵本をご紹介します。

ねこのごんごん 大道あや作、ねこのごんごん。 おなかを空かせた子供の迷い猫、美味しそうな匂いに惹かれてたどり着いた家で、老猫ちょんに出会います。「ななしのごんべえ」からごんごんと名付けられたいたずら盛りの子猫は、失敗する度に「なにごとも じぶんでおぼえるがかんじん」と諭してくれるちょんが大好き。ちょんのおかげで賢く成長してゆくのですが、突然お別れの日がやってきました。

表紙の絵、ちょんがごんごんを押さえるようにして頭を舐めている場面の、気持ち良さそうなごんごんの表情を見ただけで感動できる人も多いんじゃないかと思います。うちでもよく、うにがオビを押さえつつ毛づくろいしてあげていて、そのとき本当にオビが気持ち良さそうにしてるんですよ。作者の大道さんは1909年生まれ。と言うことは今年が生誕100年ですな。広島での被爆体験や嫁ぎ先(花火師)での家族の不慮の事故などを経て、生きる気力を失いつつある60歳の時に絵筆をとったそうです。大道さんの描いたものは動物も植物も生命力に溢れていて、ご本人の苦難は微塵も感じられないだけに、その話を知って驚きました。この本、長らく絶版状態でしたが、なんとこのたび限定復刊するということ。限定というのは冊数のことなのか? この本は定番にしてくれないかなー。

好きな猫本…と本棚とか本山を探していたら、他にもいろいろ出て来たので、今週は猫本週間にしよう。あくまでも予定ですが。

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