あまり期待していなかったからか、思っていたより面白かった!というのが率直な感想です。かなり複雑などんでん返しがあるのかと思いきや、意外と分かりやすく描かれていました。女より男のいじめの方が陰湿とはよく聞くけれど、ライバルに対する根深い執着心にはたまげましたな。それがこの映画の原点なので、そんなこと言っちゃあ元も子もないんだけど。でも精神衛生上よくないよねーほんとに。
マジックには必ず種がある。それは分かっているけど、結局科学の力じゃん!&そんな物理的な問題だったのか?なんて種明かしもあり、若干腑に落ちない点もありますが、充分に楽しめる映画でした。
主役のヒュー・ジャックマンには、今まであまり興味を抱いてなかったのですが、コメディもシリアスな役も最初から違和感なく無理なく演じられる器用な人なんだなぁと今回思った次第です。マイケル・ケインも相変わらず。そしてなんと言ってもデヴィッド・ボウイが! キャラ的に思い切り目立ちそうなのに、全くその気配や存在感を消して「これ本当にボウイなの?」と思う程に、当たり前のように実在する発明家を演じていました。
デヴィッド・ボウイ出演作品の中で、何故か一番好きなのがこれ、
ジェフ・ゴールドブラム ミシェル・ファイファー
ジョン・ランディス
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ジョン・ランディス監督の「眠れぬ夜のために」です。ジョン・ランディスにしちゃあ地味な雰囲気の映画ですが、実はこれが超楽しめる作品なんすよ。ジェフ・ゴールドブラムもミシェル・ファイファーは、いまいちまだ売れていなかった時代の作品ですが、ロジェ・バディムやポール・マザースキー、デビッド・クローネンバーグ、ジョナサン・デミなど、多くの映画監督がカメオ出演しているのです。しかも何でまたそんな役?ってのばかりで、めちゃくちゃウケます。ジョン・ランディス自身も、びっくりするほど活躍しているし。
そして肝心のデヴィッド・ボウイ。これがまた、唐突に出てくるわ、どうして??ってくらい情けないはけ方するわで、一世を風靡したポップスターの面影全くナッシン! そこにボウイの懐の深さを知るというか、本当にこの人すごいわ!と感激してしまいました。
ストーリー展開も早く、何度見ても飽きない面白さ。知っている人に出会ったことがない程、流行らなかった映画ですが、私にとってはかなり大きな作品です。
そういえば、字幕版を見ていたら主人公が「バンザイ」という場面があって。日本語だから多分あまり意味分からずに使っているんだろうけど、「パンザイ」って場面でもないし、吹き替えでは何て言っているんだろう?と見てみたら「ガンバ!」と言っていました。ガンバって…。今言うの勇気いるよね…。
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