2023/02/12

よろこびも悲しみも変化の中にある

フィギュアスケート四大陸選手権。今回もいい大会でした。

特に男子シングル。
今シーズンで引退するSP2位のキーガン選手の素晴らしい演技に、会場はおそらく今大会最高の盛り上がりでした。私はお茶の間アリーナで涙ながらに観戦しつつ、次に滑るSP1位の三浦佳生選手の心配をしていたんですよ。

キーガン選手の得点まではわからなくても、この盛り上がりからしてどれだけ素晴らしい演技をしたのかはわかるはず。SP1位で折り返しのプレッシャーも併せて、めちゃくちゃ重くない?色んなものが重すぎない?とハラハラしながら見ていたのですが、杞憂でしたわ。杞憂ってこうゆう時に使う言葉だね!って、思わず真顔で猫に語りかけたわ。

三浦選手、演技直前にリンクの中央に向かう時点ですんっ・・・って落ち着いた表情でしたが、最初の3Aからの完璧なコンビネーション、次の巨大な4T-3T、私が一番怖いと勝手に思っている4Sは着氷やはり不安定だったものの堪え、そこからも完璧でした。

後半のこれまた巨大な4Tで会場も超盛り上がり。最後のジャンプも降り、終盤のコレオからフィニッシュまでは客席からの拍手と歓声が鳴り止みませんでした。三浦選手も笑顔だったね。

今シーズンの三浦選手のフリー「美女と野獣」は、なんだかんだで野獣成分が多かったのですが、今日は違った。ラストは完全に幸せな王子になっていた。本当に素晴らしかった。金メダル、おめでとうございます!!

女子シングルは千葉百音選手が銅メダル! 渡辺倫果選手のJINや吉田陽菜選手のレイア姫はあまりにも有名だけれど、千葉さんフリープロ「バタフライラヴァーズ」とは?と思い、ちょっと調べてから観戦しました。京劇で知られる古典物語を、香港のロミジュリ的に味付けした映画の曲だそうです。

それ知ってからだと、千葉さんのガチガチに緊張した表情も演技の一部に思えて尚更良かった。千葉選手の繊細で豊かな音楽表現は天性のものだよね。今後が楽しみすぎです!



お茶の間アリーナで泣いたり歓声をあげたり大騒ぎをしている人間を見つめていたうみとおと。引いてる。完全に引いている。近寄ったら目を逸らされた。

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